汗と血の結晶!? 炒め煮～「インスタ萎え旨メシ」Vol.19

沖縄 金武町「久松食堂」のチーイリチャー
1000円(税込み)

具材からは想像できない旨さです！

冷めかけの溶岩か！と言いたくなるような赤黒さですが、実はこの色の素は豚の血です。「チーイリチャー」というこのメニューはチー（＝血）、イリチャー（＝炒め煮）ということで、豚肉と野菜を炒めて、血で煮込んだものなのです。生臭さそうな感じもしますが、そんなことは全然ありません。これは恐らく丁寧な処理が施されているからで、言われなきゃ血じゃなくて赤ワインを使った料理？と思うくらいの絶品です。肉はホロホロと柔らかく煮込まれ、もはやペースト状態。具で唯一形状確認が出来るキャベツは、サクサクとした歯触りで実によいアクセントです。そして極めつけは、小高く盛られたニンニクのみじん切り。最初”多すぎっしょ？”と思ったのですが、これがまた肉の味と共鳴して、後を引く旨さに一役買っています。でもそこはやはりニンニク。食後に何やらご予定がおありの方は、ブレスケア必需です。

リポート／ライター 城間ハスキー