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袖と身頃が連なるドルマンスリーブと、ラグランスリーブの特徴を併せもつ袖付けに、ねじれるように前振りしながら落ちる袖形状……。どうしたらこうも複雑かつ立体的なフォルムが描けるのか? そもそも、なぜドルマンとラグランを合体させようだなんて思ったのか(笑)? そんな疑問をちょっと探ってみました。

 

SCYE/サイ
DOLRAG BLAZER

サイの伝説的な変態パターンは約20年経った今でも新しく、美しい

18年ぶりに復刻されたサイの黎明期を象徴する会心作「ドルラグブレザー」を見て、改めてパターンの変態性(褒め言葉ね♡)に驚くとともに、その丸みを帯びた肩線に漂う、息を呑む美しさに驚いてしまいました。

ちなみに誕生時は本誌人気連載BB10第1位&モノインプで紹介したのですが、あらためて読んでも“すげ~よコレ!”ってな当時の興奮がビシビシ伝わってきます。

まぁ今袖を通してもこれだけの感動があるのだから、当然っちゃ当然。ドロップショルダーが気分の昨今ですが、よくも悪くも流行は移ろうもの。しかし唯一無二のオリジンの魅力が褪せることはない――そんな真理を証明する傑作!!

 

超絶パターンがわかる袖のライン

超絶パターンがわかる袖のライン

背中から袖にかけては一枚生地

背中から袖にかけては一枚生地

コーデュロイが、ねじれるように前振りする袖の形状を際立たせる。しかし変則的な型紙とは裏腹、その肩線はどんなナチュラルショルダーよりも自然で、美しい丸みを描くのだ。

 

サイのDOLRAGBLAZER

サイのDOLRAG BLAZER

業界に衝撃を与えた傑作を、18年ぶりに復刻。素材には、エジプト綿を原料とする品のいい中畝コーデュロイを新たに使用。カントリーの趣薫る、懐かしくも新鮮な一着に仕上がった。5万8000円。(マスターピースショールーム)
 

2002年1月号で初代BB100(特集)の第1位に!!

2002年1月号で初代BB100の第1位に!!

 

SCYE/サイ

SCYE/サイ

デザイナー日高久代氏と、パタンナー宮原秀晃氏によって2000年に設立。英国クラシックをベースに、多彩な表現で新しいリアルクローズを創造し続けている。ループウィラー&ビギンの“迷サイ”コラボも記憶に新しい。

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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