世界一有名なキャップロゴはあのティファニーが作った!?
世界で一番有名なキャップロゴといっても過言ではないニューヨーク・ヤンキースの“NY”ロゴ。ストリートファッションの定番でもあるこのロゴを、かの高級宝飾ブランドであるティファニーが作ったといわれても、いまいちピンとこないって方もいるでしょう。でもコレ、正真正銘ホントの話!
“世紀の本塁打王”も“無敗の最多勝投手”もみ~んなカブった
ニューエラのニューヨーク・ヤンキース キャップ
MLB唯一の公式選手用キャップオフィシャルサプライヤーとして、多彩な製品を展開するニューエラ。写真上のキャップは定番『59FIFTY 』。アジャスターのないシンプルな6パネルシルエットが特徴で、豊富なサイズで展開されている。5500円(ニューエラ)
ストンと立体的なシルエット
ロウ プロフィル モデル
コチラもMLB公式オンフィールドモデルである、「ロウ プロフィル」。そのモデル名の通り、クラウンが低めに設計されているのが特徴だ。5500円(ニューエラ)
ゆるやかなカーブを描く
警察のメダルのロゴが球団のロゴになった!
元々はNYPD(ニューヨーク市警)の勲章用にデザインされた。
「ファッション好きの間では都市伝説のように語り継がれていましたが、由緒正しいニューヨークポストにも書かれたという逸話が。ちなみにこのロゴ、ヤンキースのためにデザインされたものじゃなく、そもそもはNYPDが警官に贈る勲章メダルに用いられていたものなんですよね~」(ミツキ)。
NYに本拠を置くティファニーが、NYPD(ニューヨーク市警)の要請を受けて、件のNYロゴの付いたメダルをデザインしたのは、1877年。
そして1909年、30年以上の時を経てヤンキースの前身であるニューヨーク・ハイランダーズの球団ロゴに採用されるに至りますが、これは元警察署長が球団オーナーの一人であった縁からでした。
かくして地元の野球ファンに愛され、現在ではお洒落アイテムとして世界中で愛されるに至ったヤンキースのキャップですが、洗練のロゴなくして、その地位は築けなかったことでしょう。
「そ~いえば以前、男の帽子にまつわる女子座談会を開いたときにあるコが『ロゴ入りのキャップは苦手だけど、ヤンキースのだけはかわいくて好き♡』と言ってました。女子に好かれるのもティファニーデザインの恩恵!?」(ミツキ)
買い説者:ビギン編集長/ミツキ
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年7月号の記事を再構成]
写真/若林武志 武蔵俊介 文/吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 桐田政隆 臺代裕夢 スタイリング/鈴木 肇 イラスト/TOMOYA 田中 斉