米国名門を世に知らしめた「ローファー」 #ブルックス ブラザーズを学ぶ06
多くの名ブランドを発掘し、育んできた栄光の歴史
アメトラの靴を語るうえで、欠かすことのできないあの名門靴ブランド。その名を世界に知らしめたのはブルックス ブラザーズである。
同ブランドが自社のウェアに合わせる靴を作るため、生産を依頼したのが両者の付き合いの始まり。
当初はまだ小さな靴メーカーにすぎなかったものの、ゴールデン フリースの名声が高まるとともに品質の高さが全米に知れ渡った。
やがてそのメーカー自体も注目を集めるようになり知名度を高めた、という経緯がある。さまざまな名品を発掘し、育んできた歴史。これがアメトラ文化の伝道者ともいわれるゆえんだ。
タッセルローファー/TASSEL LOAFER
甲についたタッセル(房飾り)が特徴のローファーはアメトラを代表する定番シューズ。履くほどに足に馴染んでいくグッドイヤーウェルト製法。バーガンディと黒の全2色。各9万4000円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
紺ブレスタイルの史上最高の相棒シューズ
ネイビーブレザーにポロカラーシャツ、レップタイ。そして足元をローファーで締めれば、完全無欠のアメトラスタイル。ブルックス ブラザーズのジャケット6万9000円、同シャツ1万3000円、同タイ1万2000円、同チーフ6000円、同パンツ1万3000円、同靴9万4000円(以上、ブルックス ブラザーズ ジャパン)
靴の命・ラストはお馴染みのアレ
ラストは米国名門のタッセルローファーでもお馴染みのあのラスト。幅広いつま先と全体的にゆったりしたフォルムが特徴だ。ちなみにタッセルの房の切り込みは、創立年に合わせて片側18本ずつの「18+18」となっている。
この文字を見れば靴好きはピーンとくるはず!?
あの名門もブルックスがいち早く紹介した
アメトラの殿堂と人気ブランドとの意外な縁とは?
インディビジュアライズド シャツはブルックス ブラザーズのカスタムオーダーシャツを生産していた。また米国で最初にラコステを輸入したといわれる。その感度の高さは驚嘆に値する。
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年6月号の記事を再構成]
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 竹内一将(STUH) 文/押条良太(押条事務所) スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/北村達彦 イラスト/TOMOYA