反逆者 が好んだ“陰影”柄
本物オンブレチェック
仏語で「陰影」を意味するオンブレチェックは、’50年代の開衿シャツに多く見られ、これをバイカーやロッカーズたちが愛用し、いつしか不良のアイコンに。
’60年代が舞台の映画『アウトサイダー』で不良グループがオンブレを、対立する富裕層グループがマドラスを着ていたシーンなんて象徴的。
大袈裟に言えば、米国におけるチェック柄とは、男の生き様と=イコールなんです。こうしたルーツを“わかって”着ると、いつもの柄もどこか違って見えるでしょ?
「本物オンブレチェック」とは?
陰影のあるタッチが映えるレーヨン100%を選ぶべし
1950年代にオンブレチェックのシャツを数多く手掛けていたのが、このタウンクラフトだ。当時の素材はレーヨン100%が主流。現行品でもレーヨン素材ならチェック柄がよりぼやけ、クラシカルな雰囲気を醸し出す。
アメリカの不良が愛用していた!?
’50年代頃は“普通の”アメリカ人が着るオンブレシャツだったが、いつしか不良が好んで着るように。
’60年代舞台の映画『アウトサイダー』では貧困層グループが、’70年代舞台の『ロード・オブ・ドッグタウン』ではスケーターが着用。’90年代にはかのカート・コバーンが着ているのだから、アメリカの不良はなんともブレない。
1960s
映画『アウトサイダー』の主人公“ポニーボーイ”
1970s
映画『ロード・オブ・ドッグタウン』の“ジェイ”
1990s
グランジロックの象徴カート・コバーンも!
タウンクラフトの開衿シャツ
米国全土に展開していた「J.C.ペニー」のストアブランドを今に復刻。1940~’60年代を思わせるレーヨン100%のオープンシャツは、身幅広めのボックスシルエットもクラシカルだ。1万4000円。(セルストア)
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年6月号の記事を再構成]
写真/大嶽恵一 文/いくら直幸 吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 星野勘太郎 伊藤美玲 礒村真介 桐田政隆 黒澤正人 今野 壘 黒澤卓也 栁澤 哲 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/北村達彦 イラスト/TOMOYA daisketch