知れば知るほど欲しくなる! “やりすぎポーター”10個の豆知識
こんなの真似できない! と、他ブランドも呆れるほど細か~な部分までこだわってるのが、ポーターを国民的カバンたらしめている所以。ここでは、なかでも都市伝説化しちゃいそうなくらいにやりすぎてる10個の入魂ディテールをご紹介。異常なまでのこだわり、ここに極まれり!
伝統生地を大胆モダナイズ
ポーター タンゴ ブラックのデイパック
京丹後地方に伝わる伝統織物“丹後ちりめん”の技術を取り入れた意欲作。2年近くもの歳月をかけて開発されたこだわり生地は、唯一無二のシボ感が特徴だ。黒一色ながら織りでボーダー柄を再現しているのも、芸が細かい。W34×H40×D13.5cm。2万2500円。(吉田)
豆知識1
ポータータンゴブラックの生地は……開発に2年を要した特注“丹後ちりめん”
医療器具にも使われるハイテクゴムパッドを採用
ポポーター マグナムのショルダーバッグ(L)
約3年の試作を経て、2007年に発表された世界初のゴア® バッグ用ファブリクス採用シリーズ。ってだけで凄いが、温度変化にも硬さが変わらないハイテクゴム材を使ったオリジナルパッドも開発しちゃったコトも驚き! W33×H28×D15.5cm。4万4000円。(吉田)
豆知識2
ポーター マグナムのラバーは……気温が変化しても硬さが変わらない
ファスナー開閉ではなく口元を折る仕様で完全防水を実現
止水仕様のファスナーは、水が滞留すると浸透する可能性もあるので、今作は開口部を口折り式にすることによって、完全防水仕様に。
ストレスフリーな背負い心地を生むハイテク生地
ポーター シングスのメッセンジャーバッグ
医療分野でも使われる高機能素材“キュービックアイ® ピケライト”を世界で初めてカバンに採用! 背面に通気・衝撃吸収・速乾性のすべてに優れる同素材を使うことで、長時間使っても極ラク~♪な背負い心地に。店舗限定商品。W44×H31×D14cm。3万5000円。(吉田)
豆知識3
ポーターシングスの背面材料は……医療やスポーツの世界で用いられる高機能素材
強くて軽くて水にも強い万能選手
ポーターハイブリッドの3wayブリーフケース
かたやヨットに使われる帆の開発メーカーとして有名なディメンション・ポリアント社、かたやアウトドア用の先端素材作りに定評のあるインビスタ社。両社と共同開発した独自生地“X-C1000”は、軽さと強さが抜群だ。W42×H30×D11.5cm。3万8000円。(吉田)
豆知識4
ポーターハイブリッドの生地は……世界的2社と共同で開発した
裏側はフィルムをラミネート
同生地は織物の弱点である斜め方向への伸びを抑えてくれるうえ、極薄化繊フィルムを裏面に圧着することで防水性まで兼備している。
ブランド名入りの特製マグライト付き
ヒートのウエストバッグ
豆知識5
ヒートのファスナーは……引き手が純正マグライト
専用ケース付き
マグライトには保証書とキーホルダー、電池等も付属。しかもこれらが専用ケースに入っていることが、オフィシャルプロダクトの証!
ナイロンでちぢみ生地を表現する発想力に脱帽
ポーター ライドのデイパック
滋賀県の伝統工芸“近江ちぢみ”の技法を用いて独特のシワを表現した、まさにアートピース。しかし、通常の近江ちぢみで使われる天然素材ではなく、超高密度に織り上げたナイロンを使っているんです! 伝統と革新の合わせ技だ。W30×H42×D12cm。1万9500円。(吉田)
豆知識6
ポーター ライドの生地は……“近江ちぢみ”を初めて化繊で実現した
エクセラファスナーにアルマイト加工
YKKの最高級アルミファスナーに着色アルマイト処理を施し、素材自体に色を浸透させているため、色の剥離が起こりづらい。
革本来の風合いが存分に味わえる!
ポーター タンドのボストンバッグ
原皮の段階から数えて45~60日かけて完成させるという、希少なピットなめしの栃木レザー製牛ステアを、なんと胴板に一枚使い! 継ぎはぎがないぶん、使用時にレザー本来の迫力ある雰囲気が堪能できちゃうってワケだ。W52×H32×D21cm。8万5000円。(吉田)
豆知識7
ポーター タンドのレザーは……贅沢に胴板を一枚使いしていた
手間のかかる版画と同じ熱量を注入!
ポーターグリーンアイのウエストバッグ
コットンダック地の粗野感を残したままタイガーカモを表現するために、プリントではなく顔料コーティング! ……というと凄さがわかりにくいが、要は版画と同じ要領で何度も重ねてコーティングしている超力作なのだ。W28.5×H17×D14.5cm。1万7500円。(吉田)
豆知識8
ポーターグリーンアイの柄は……プリントではなく“顔料コーティング”
ストーンウォッシュをカバン界にいち早く導入
ディープブルーのショルダーポーチ
京都の職人が合成藍で染めた藍染め生地を縫製後にストーンウォッシュ。吉田カバンは、ファッション業界よりも早い1980年代から、すでにこの加工を取り入れていた。新品を洗って加工することに職人さんはとても困惑したそう。W19×H10×D5cm。9000円。(吉田)
豆知識9
ディープブルーのウォッシュ加工は……職人を困惑させていた
色も加工も素材も多種多様な
ポーターのタグ
豆知識10
ポーターのタグは……種類が多すぎて職人泣かせ
お馴染みのタグは、シリーズによって変えることも多い。となると当然種類が増えるが、色も加工も素材も多種多様なため、タグを専門に製作する職人は悲鳴もの(苦笑)。実に細かくデザインされているので、品質を維持するのは技術的にも困難を極める。
※表示価格は税抜き
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人 今野 壘 スタイリング/鈴木 肇 イラスト/daisketch