特集・連載
どんな人でもサマになる究極のリラックスフィットを求めて……
東京上級ショッピング すっかりネットショッピングで何でも手に入るようになった今だけど、いや何でもかんでもネットの今だから……、リアルショッピングが楽しくて楽しくてたまらない! 円安だ物価高だとなんだかんだ言っても、東京は世界中からハイセンス&ハイクオリティなモノが集まる、未曾有のショッピングタウンだ! この記事は特集・連載「東京上級ショッピング」#37です。
【 ユニセックス 】ここ最近、感度の高い人々を中心に注目を集めているのが、男女問わず着られるニュートラルな服。なかでも今年誕生したイレーヴのユニセックスライン「Y」の魅力に迫ります。
イレーヴ デザイナー
田口令子さん
2018年にレディスブランド、イレーヴを設立。古着やテーラードにも造詣が深く、仕立てにこだわった上質なウェアは人気が高い。22年にはメンズラインをスタート。
バイヤー
金子恵治さん
服好きから絶大な支持を得るカリスマ。大手セレクトショップの商品企画、バイイングから協業ブランドのディレクションまで行う。Yにはアドバイザーとして参画。
2サイズ2色だけの厳選ラインナップ!
コロナ禍を機に、家でも外でも肩肘張らずに着られるデイリーウェアが欲しいと考えていた田口さん。「いつでも誰でもつい手にする、そんな頼りになるウェアを作ろう」と始めたのがイレーヴの新ライン「Y」だ。
40~50年代の古着やワークウェアをベースにしたミニマルデザインが魅力のY。まずこだわったのはサイズ感だと金子さんは言います。
「これまでのユニセックスウェアは結構ざっくりしたものが多かった。肩が落ちたパターンなら着れるでしょ、みたいな。でもそれには限界があるから、男女の体格差をしっかり考えたサイズを設定しました」。
Yのアイテムはすべて1と4の2サイズのみ。1は男性がジャスト、女性はゆったり。4は男性がゆったり、女性は短丈がオーバーサイズの羽織りにといった具合だ。
男女入れ替えて着てもサマになるようミリ単位の調整をしていて、例えば袖ボタンの位置一つにまで配慮していると金子さんは続けます。「2つある袖ボタンは、その間隔を通常より広く取っています。そうすると袖丈の調整幅が広がり、体格の違いに関わらずベストな袖丈で着られるんです」。
色もこれさえあれば困らないと選んだ白とネイビーのみ展開。特にネイビーにはこだわったと言う田口さん。「昔のワークウェアは緑みの青で作業着感が強く、大人には着づらい。でもYのネイビーは赤みが強い品のある色なので、カジュアルはもちろん、ドレッシーなコーデにも重宝します」。
2サイズ・2色。潔くも絶妙なアレンジで老若男女、シーンに関わらず心地よく着られるYの服は、トレンドに左右されない究極のベーシックウェアかもしれません。
YLÉVE[イレーヴ]
Yのオーガニックコットン/リサイクルポリエステル ツイルブルゾン
2023年春に誕生したイレーヴのユニセックスライン。オールインワンをカットオフしたようなボクシーなブルゾンは、50年代の古着をベースにしたもの。オーガニックコットン×リサイクルポリエステルのツイル地は風合いがよく、自宅洗いも可能だ。イレーヴ ニュウマン新宿などで取り扱いあり。各3万4100円(イレーヴ)
※表示価格は税込み
[ビギン2023年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。