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値が張っても一生着続けられる定番は、立派なコスパアイテム。そこでド定番を何十年も着込んだらどうなるのかを、ルックを絡めて解説します。明日買っても遅くはありませんよ!

 

バブアー

歳とともにええ味が出る永久男着ジャケット
バブアーのファーストビデイル

バブアーのファーストビデイル

1980年の初期モデルが今季カムバック。乗馬仕様のフラップポケットや大きめの衿が復活した。4万9000円(バブアー 渋谷店)

 

経年変化で色褪せても存在感を放つアウター

自分のモノ選びの基準は、やっぱり使い込むほどに味が出て愛着を沸かせてくれるモノ。じゃあ、服だと何? と考えたときに真っ先に頭に浮かぶのはバブアーだけだ。

特にビデイルは、防水効果に優れたワックスドコットンの無骨な表情に加え、乗馬由来の機能性に優れたサイドベンツや風を遮る大きめの衿など、男が惚れ込むツボを押さえている。ただ、絶妙な着丈の長さゆえどんな格好をしてもすっきりまとまり、野暮ったくならないってことも付け加えておく。ちなみに今の気分は、全身をベージュトーンでまとめ太めのパンツでこなれた印象を醸し出すことだ。

Young
men’s Look

土クサく男らしく
ベージュトーンで

土クサく男らしくベージュトーンで

ニットに同色のカーディガンを重ねる。コーデュロイで質感を出す。スローンのカーディガン2万4000円、同ニット2万円(以上、スローン)リカルドメッサのパンツ1万6000円(スタンダードメイド)アディダス オリジナルスの靴1万4000円(アディダスグループお客様窓口)その他はスタイリスト私物。

 

Old
men’s Look

オイルが抜けてクッタリ。
気張らず羽織るだけ

オイルが抜けてクッタリ。気張らず羽織るだけ

ヘンリーネックでカジュアルに。ジャケットの色落ちにトーンを合わせる。経年変化したバブアーなら、普段着に羽織るだけで雰囲気抜群だ。チャムスのスウェット1万5000円(ハイ! スタンダード)ノイクのパンツ2万1000円(にしのや)ニューバランスの靴2万5000円(ニューバランス ジャパンお客様相談室)。

 

経年変化でワックスが抜けたら、ワックスを足して・・・という行為を繰り返しながら育て上げていく。手間はかかるが、じつは何よりも至福の時間だったりする(笑)。で、色も褪せてくったりしてきたらもう無敵。羽織るだけでただならぬオーラを放つのだ。ご覧の通り、ベーシックウェアに羽織るだけでえ〜感じのコクが出てるでしょ? 抜け感はあるけど、スキはない。

“買い替えない一着”を持つ喜びを教えてくれる稀有な存在だ。

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年3月号の記事を再構成]
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 竹内一将(STUH) 齊藤遼子 文/秦 大輔 礒村真介 押条良太(押条事務所) 桐田政隆 黒澤正人 今野 壘 間中美希子 井上健太郎 宮嶋将良(POW-DER) 撮影協力/ BESS

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