ここ数年、ファッション業界のキーワードになっている“サスティナブル”! 持続可能な社会を目指して、メゾンブランドから個人ブランドまで、SDGsへの意識が急速に高まっています。長く使えるようにするためのリペアサービスや環境配慮型素材の採用など、その取り組みの内容は実に多種多様……。本連載では「SDSEEDs(エスディーシーズ)」と称して、名門ブランドのサスティナブルの種を紹介していきます!

2回目となる今回は、デニムの祖であり、業界に革命を起こし続けてきた「リーバイス®︎」。ファッション的にもエコロジー的にも気になる取り組みを多々している!ということで、早速取材に行ってきました! ジャンルを超えた定番中の定番モデル、501®︎が何度も生まれ変わるってどういうこと!? そのほかにも、天然素材を染料としたアイテムなど、リーバイスのサスティナ現在地をご紹介します。

教えてくれたのは……

リーバイス マーケティング統括部 PRアシスタント 石本さん
2017年入社。店頭スタッフとして経験を積んだのち、今春プレスに大抜擢。リーバイス®︎をこよなく愛する根っからのデニムオタク。一時期、自宅のクローゼットに50本以上のジーンズを所有していたそう。「今は厳選した15本を愛子のように可愛がっています」

「まずは、製造過程の水を節約しよう!」
30億リットル以上の水を節約する独自製法


サスティナブル素材やリサイクル素材など各社が開発に取り組んでいますが、そもそも一番の課題として挙げられるのが生産過程における水使用量。コレがファッション業界の、サスティナビリティを考える上で避けては通れない大きな課題なんです。一般的に、Tシャツ1枚を作るためには、約2700リットルの水が必要。これは一人の大人が3年間かけて飲む水の量に匹敵します。全産業のうち2番目に水を使用し、世界の総排水量の20%を占めると言われています。

そして、リーバイス®︎によると、ジーンズ一本あたり素材の栽培から廃棄までにおよそ3800リットルも水を使うという。デニム業界のリーディングブランドとして立ち上がった同社は、2011年に20種類以上のウォーターレス製法を確立しました。

例えば、履き込んだ風合いを表現するために柔軟剤を使わないなど。代わりに、ビンの蓋やゴルフボールと一緒にジーンズを乾燥機へ。これにより、通常のたった4%の水で加工することができます。

一人ひとりの意識で変わります

現在、80%以上のオリジナルジーンズがウォーターレス製法で作られています。これまでに節約できた水の量は、なんと約30億リットルも! さらに、50億リットルの水の再利用に成功!

「ジーンズの生涯にかかる水の100%のうち23%は、家庭での洗濯で使われています。自分達の意識次第で、環境への負担はもっと少なくなります!(石本さん)」

何度でも蘇る!?史上初の循環型501が誕生!
スウェーデン生まれの新素材“サーキュロース®︎”

そんな生産過程での水の使用量など、環境への配慮を徹底するリーバイス®︎が、今年の春、満を辞してリリースしたのがこちらの501®︎。オーガニックコットンとリサイクル素材“サーキュロース®︎”を掛け合わせたデニムを採用しており100%リサイクル可能です。

「ポケットや縫製糸、ラベルもコットンに。何度でも素材として生まれ変わります」

5年の歳月をかけてようやく完成


“サーキュロース®︎”の原料は、工場から出る裁断クズや余った布地、役目を果たした衣類。紙をリサイクルするときと似た工程で一枚のシート状に加工された後、シルクのような光沢をもつビスコース繊維に。再生可能エネルギーや化学物質を使用していたり、リサイクルに使用した水がそのまま近くの湖に放流できるほどキレイだったり。そのプロセスも環境に配慮されています。

開発したのは、スウェーデンの「リニューセル社」です。ストックホルムの王立工科大学のイノベーターによって2012年に設立され、世界的に有名なアメリカのビジネス専門誌『ファスト・カンパニー』では2021年世界で最も革新的な企業の一つとして紹介されました。

大人っぽくて、履きやすいんですよね


リサイクル素材が使われているとなると心配なのは耐久性ですが、リーバイス®︎とのコラボレーションにより、現行品の品質基準を満たす強度と耐久性を保証することに成功!

「独特の光沢があって、ジャケットスタイルにもなじみます。サスティナブル商品だからっていうより、上品見えするからっていう理由が購入の決め手になっている印象です」

フルーツ&ベジタブルのタグが目印!
自然由来の原料で染めたリーバイスフレッシュ

循環型501®︎と同じく、2022年春夏シーズンから、天然の鉱物と植物由来の染料を使用したボタニカルダイシリーズ“リーバイスフレッシュ”も新しくスタート。定番のトラッカージャケットや501®︎が、秋冬のダークトーンなスタイリングに効果テキメンなナチュラルカラーに。穿きこむことで経年変化も楽しめます。

「タブにレモンやキノコが描かれていてかわいいんです♡ デニムはもちろん、コーデュロイもおすすめ!」

お店に行けば手持ちのデニムも蘇る!

全国にある直営店のうち6つのショップには、リーバイス®︎テーラーショップが併設されています。ダメージのひどい一本や、ぽちゃってしまって穿けなくなった一本を持ち込めば、専任のスタッフに相談に乗ってもらいながら新しい命を宿すことができます。メニューは、リペアの他にもカスタマイズやアップサイクルのサービスも!

おじいちゃん、おばあちゃんになるまで愛せます

「リサイクル素材もいいですが、同じ一本をずっと穿き続けるのもある意味サスティナブルですね。あたりや色落ちを楽しめて、自分だけのジーンズに育っていきますし。今後も長い付き合いができるような、アイテムを手に取って楽しんでいただけるよう、紹介していきたいですね。(石本さん)」

現在、リーバイス®︎では綿花を育てるための畑づくりにも着手しています。なんでも農薬や化学肥料で汚染されてしまった土は、自然な状態に戻すのに約3年もかかるんだそう。近い将来、クリーンな畑で育てられた真のオーガニックコットンでデニムを作る予定なんだとか。その日が来るまで、撒かれたデニムの種の成長を楽しみにしておきましょう。

進化を続けるリーバイス®︎を身体でチェックすべし!

501® オリジナルフィット FIRST WASH
オーガニックコットンとビスコースを6:4の割合でデニムに。自然なツヤが美しい生地で、スタンダードな501®よりもエレガントな印象だ。微ストレッチ入りで動きやすいのもうれしい。1万7600円。

リーバイス フレッシュ ヴィンテージフィット トラッカージャケット BROWN RINSE
ボタニカルダイならではの、やさしいブラウンが特徴。肩と袖にゆとりを持たせたボックスシルエットで、今どきなリラックススタイルを楽しめる。両サイドにはポケット付きで、アウターとして頼もしい。1万5400円。

リーバイス フレッシュ 501® オリジナルフィット BROWN ストーンウォッシュ
トラッカージャケットとセットアップで着用できる501®︎。おなじみのストレートシルエットで、色が変われど汎用性は抜群。ワーク、ミリタリー、アメカジなど、幅広いスタイリングにマッチする。1万6500円。
(問)
リーバイ・ストラウス ジャパン
☎ 0120-099-501

写真 / 丸益功紀 文 / 妹尾龍都

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