特集・連載
業界屈指のコレクターが選ぶ一生モノとは
結局得する「一生モノ」 うまい棒に牛丼、電気代まで値上がりだって!? どうする?どうなる?日本経済、ぼくらの未来。Beginが愛するベーシックな服や靴や小物を見ても、値上がりこそすれ、値下がる気配はありません……。こんな時代に誰がした? 否、こんな時代だからこそ!せっかく買うなら、ず~っと使えて、長~く愛せるモノこそ絶対正義! この記事は特集・連載「結局得する「一生モノ」」#36です。
誰に何を言われようと己が信じた道を突き詰める。その道のプロフェッショナルたちが、これまでの人生で一番!と推す一生モノをご紹介!
古物の一流が選ぶ「一番顔が可愛い置物」
収集総数は1000体以上の古物ハンター
グラフィックデザイナー 永井ミキジさん
グラフィックデザイナーとして活躍する傍ら、古物のコレクターとしても知られる。これまで手にした数は1000体以上! 大の動物好きで、動物モチーフの古物には目がない。
狸? 狐? 恐らくイタチ? 一生一緒にいたい可愛い奴
ヴィンテージのソープストーン
70sにカナダの先住民族イヌイットによって作られた物。ソープストーンという石に、現地の暮らしや文化の象徴を彫刻したアートピース。畏敬の対象となる動物をモチーフにしたものが多い。中古相場は1万円前後。
手放すことで得られることがある。そう信じて集めたものは大体人に譲りますが、このイヌイットのソープストーンはどうしても手放せない。だって顔がメチャ可愛いから。
昔の手作りならではの丸いフォルムや柔らかい表情がツボで、決して古物として価値が高いわけではないけど、ずっと手元に置いておきたい代物です。(永井さん)
買い付けの一流が選ぶ「一番癒やされる土産物」
世界中のスノードームを集めて20年
サウスウィック ディレクター 篠原 渉さん
名門、サウスウィックを復活させた立役者で、シップスきってのトラッド賢人。スノードームの魅力にハマり、欧米20都市以上で購入。次に狙うは洋服の発祥地、エジンバラのもの。
合理性が求められる時代こそアナログなものを大切にしたい
スノードーム
各都市で初めて購入した思い出のファーストコレクション。中央の自由の女神はNYの愛称ビッグアップルの通り、ラメがリンゴ形になった珍しい仕様。左・中央左はフランス、中央右はオランダ、右はベルギーで購入。
20年前、初のNY出張でスノードームに開眼。ノスタルジーで癒やしをくれる姿に惹かれたんです。また歴史が感じられるものが好きで、2004年にNYで購入したものはツインタワーがまだ建っていて。
忘れてはいけない現地の歴史や、そこで目にした情景をこの半球を見る度に思い出す。大事な記憶のカプセルですね。(篠原さん)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。