特集・連載
もっと、ホットになるかも!? 神レベルの“紙”ジャケ「世界地図柄ペーパージャケット」
名作オリジン探訪 ヴィンテージ界には、さまざまなブランドから元ネタとして寵愛されている、男服の“オリジン”が存在します。そのどれもが玄人筋から“わかってるねぇ”のお墨付きが得られる名作ばかり。ですが、ここではさらにU-3万円というリアルプライスで買える、優良元ネタ服を一挙にご紹介。安くてウマいオリジンをご賞味あれ〜。 この記事は特集・連載「名作オリジン探訪」#01です。
ウン十万円するお宝ヴィンテージがリスペクトされるなんて当たり前。どれだけ安くてウマいオリジンを探り当てられるか。それこそが本特集の本懐! ってことで、数々の古着をプレミアム化してきた音楽界の神が愛した、値上がり確定のジャケを激推し。
世界地図柄ペーパージャケット
ここがオリジン[まるで地球儀な360°マップ]
音楽界きってのファッションアイコンとして崇拝されるグランジロックの神、カート・コバーン。没後約30年近く経ってるにもかかわらず、その威光に微塵の陰りもなし。
ヴィンテージ界においても、カートが愛した名品は一様に高騰の一途を辿ってます(下参照)。が、そんなお宝のなかにあって、比較的安価で入手できるのが、この摩訶不思議なジャケット。
どう見ても紙にしか見えないシワシワな質感の生地に、360度グルリと世界地図がプリントされている様は、さながら着る地球儀! これを神はいたく気に入り、さまざまな場面で着用した結果、この個性的すぎるジャケットは、いつしか一目見れば“それカートのじゃん!”の眼差しを集められる、音好き認定の証に。
背面
ファストファッション系からお高いモード系まで、多様なブランドからサンプリングされてきた隠れ名品。今後は他のカート印同様、劇的に値上がりする予感大。相場価格は1万円前後。
カート・コバーン着用という音楽的文脈がウマい!
“紙”のような不思議な素材タイベック
かの米・デュポンが開発した高密度ポリエチレン繊維不織布。薄くてシワシワで紙そのものの質感なのに、耐久性に優れ、防護服なんかにも使用されてるんだとか。音好きや服好きの間では神の愛した紙としてあまりに有名。
カート・コバーン着用モノは値上がり必至!
チープなノーブランド品を擦り切れるまで愛用していたカート。当時は超安価だったはずなのに、今やそのどれもがカート印を得て超絶プレミアム化。ヴィンテージ界でも年々価格が上昇してるんです。値下がりは到底見込めないので、入手するなら今のうちに!
当時は百貨店で普通に売られてたのに……
60年代 モヘアカーディガン
一説によると、カートが愛用していたのは米国の大型百貨店、J.C.ペニーのストアブランド“タウンクラフト”製だったそうな。当時はおそらく数千円で購入できたはずなのに、現在古着市場では5万円近い値段に!
現行よりもぽってり愛嬌シルエット
80年代 コンバース ジャックパーセル
カートが愛したのは定番のホワイトキャンバスじゃなく、まさかのブラックレザー! その希少性の高さと、現行品よりもぽってりした個性派フォルムも相まって、現在状態次第ではウン万円クラスまで価格が高騰中。
実際に着用したのは3630万円で落札
1993年のMTVアンプラグドに出演した際に着用していたカーキ色のモヘア調カーデは、グランジファッションの象徴とも言える伝説的アイテム。2019年のオークションでは、なんと日本円にして約3630万円もの高値に!
※相場価格は編集部調べです。
[ビギン2022年7月号の記事を再構成]文/黒澤正人 イラスト/TOMOYA