チャコール 武井 涼さんをめぐる、これからのシン・スタンダードとは #058
「ついつい被りたくなるカブらないヤンキース」
チャコール バイヤー 武井 涼さん
ヤンキースのキャップを初めて被ったのは高校生のとき。ちょうど時代もアメカジ流行りで、ヘインズのパックT、リーバイスの501に地元のアメカジ屋さんで買ったヤンキースのキャップというのが当時の自分の定番でした。
のちに足を運んだヤンキースタジアムで仕事帰りのおじさんがキャップを被って観戦している姿を見て、そんな気取らない着こなしも格好いいなぁと思ったり。
コレクション的意味もありますが、着こなしのハズしに活躍するため、選手が被る定番とは一味違う仕様も集めてきました。
バーニー・ウィリアムスの永久欠番記念モデル(「51」のワッペンが付いたもの)は特にお気に入り。優勝年を意味する刺繍が大量に施されたスパイク・リーコラボは、色違いを何個も(笑)。
他にも筆記体で「new york」が大胆に刺繍されたものやMA-1のナイロン生地に丸っと変えたものとか、コラボからインラインまで、変化球な見た目が面白い。けどそんな変わった仕様でも、あくまで永世定番なヤンキースキャップなら、バシッとキマってくれるんですよね。
ニューヨークはすごく好きな街。コロナ禍以降は「あぁ、久々に行きたいな……」と思って、ついついこのキャップたちを被ることも。ヤンキースの試合後に流れる、シナトラの『ニューヨーク・ニューヨーク』を聴いたときのあの余韻が、被ると蘇ってくるんです。
NEW ERA[ニューエラ]
ニューヨーク・ヤンキース キャップ
限定品は現在は発売されていないが、こういった一風変わった仕様のものは日本でもしばしば発売される。武井さんは、MLB観戦に行くたびに、球場のスーベニアショップなどで購入することが多いそう。写真は本人私物。
チャコール バイヤー
武井 涼(たけいりょう)
1972年生まれ。MLB全球団のホームスタジアムに足を運ぶほどの野球好き。ワークとスポーツを背景に持つ新ブランド、「ボドコス」のローンチ準備に奔走中。ニューエラは“7 1/2”をゆったり被る派。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。