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なぜ本物志向のモノ好きほど虜になっているの? 米軍からラブコールを送られたってホント!? そんなミスタリーランチにまつわるさまざまな“?”を、短期集中連載で解き明かしていく本特集。第一弾ではバックパック界の神、デイナ・グリーソン氏がミステリーランチを誕生させるまでの秘話と、各界のプロを感嘆させる、妥協なきモノ作りの背景に迫りました。第2回目は同社の骨子であるパック作りの旨味が凝縮されたミニバッグについて徹底深掘り! 数あるモデルの中でも、いずれかの分野で“ナンバー1!”の称号を勝ち得た、小なのに大を兼ねる傑作ミニバックを買い説いたします。

【実は……スタッフ人気No.1~SKA~】
ミステリーランチのパック作りの
ノウハウをギュギュっと凝縮

SKA(スカ)カラー:グラベル/W25×H23×D15cm。8250円。

街&トラベル用途に利きまくることから、愛用するスタッフが続出している同ブランドのまかない定番。成りこそ小さいものの、そこまでやる!?ってくらい細か〜な部分まで機能を散りばめる、ミステリーランチイズムはバッチリ継承(下のディテール一覧参照!)。ここではスタッフたちの愛の声をお届け〜♡

惚れドコロは三者三様。フィールドを選ばない汎用性だったり、欲しい機能を網羅してる実用性の高さだったり、単純に都会的なルックスだったり……。でも総じて言えるのは、モノを知り尽くしたスタッフたちをして、“ヘビロテバッグならコレ一択!”と太鼓判を押してるってこと。これって買いを後押しするには十分すぎる安心印じゃありません? 普段使いしやすい洒脱顔なのに収納は多彩!という一軍ミニバッグを欲していた方、スカを選んどけば間違いなさそうですよ!

右上/引き手をクイッと持ち上げるだけで長さを調整できる、ワンドロップクイック調整式ストラップを完備。さらに右利きでも左利きでも快適に使えるよう、ストラップ自体をを着脱して、左右の向きを変えられるようにしているのもポイント高し。左上/メイン開口部の両端がせり上がってる部分まで、目一杯ファスナーを設けているから、小ぶりサイズでも開口部はすこぶるワイド。物の出し入れもしやすくする重要な意匠ですが、実はこれ、かなり手間のかかる作業なんだとか。右下/収納は多彩で小物の仕分けも容易。加えて写真では判別できませんが、内張りがしてあったり生地の端を包み込むようなバインディング処理が施されることで、耐久性や防水性も向上。とにかく丁寧な作り込みに感服! 左下/撥水加工済みのジッパー付きポケットを備えた長めのフラップを設けることで、メイン室内を悪天候から守ってくれる。もうそれだけで十分正義なんですが、なんとフラップの裏にはジッパー付きのセキュリティポケットまで忍ばせているじゃあ〜りませんか! う〜ん、芸が細かい。

【実は……語れる度No.1~FULL MOON~】
”デイナデザイン”時代の
名作が継承されたモデル

時は‘70年代後半。創業者デイナ・グリーソン氏と山仲間の間で、あるおふざけが流行っていたそうな。それは大自然の中でペロ〜ンとお尻を出すこと(苦笑)。シルエットが満月に見えることから、この遊びを“フルムーン”と呼び、度々興じていたそうなんですが、実はこれこそがこのミニバッグの名の由来。ミステリーランチの前身である「デイナデザイン」時代にヒップバッグを開発した際、ヒップ繋がりで名前を“フルムーン”に決め、そのモデルをミステリーランチブランドとして復活させたのが今作ってわけ。ちなみにデイナデザイン時代のフルムーンは、ヴィンテージ市場では高値をつける幻の逸品としても著名。そんなレジェンド機の後継であるのに加え、件の名前の由来まで秘めてるというダブル効果で、見事語れる度ナンバー1!のミニバッグに認定させていただきました。

FULL MOON(フルムーン)カラー:デルマー/W33×H18×D19cm。6600円。

たしかに言われれば満月にもお尻にも見える?(苦笑)、丸みを帯びたシルエットは、デイナデザイン時代の同名のモデルをしっかり踏襲。ただ今作はただ再生するだけじゃなく、ヒップでもショルダーでも使いやすいよう、要所に改良が加えられているのが偉いとこ。ボディバッグとしても転用できるマルチタレントぶりも健在だし、使い道はかなり多彩。“語れて使える”なんて定番好きにとっては大好物じゃありませんか。

上/両サイドにコンプレッションストラップを備えて、荷物量に応じてマチ幅を変更できるように趣向が凝らされている。右下/メイン室内にはファスナー開閉式のポケットも。おかげで小物の仕分けもラックラク♪ 左下/ギア好きから信頼の厚い名門ナショナル・モールディング社の頑強バックル、“ロックモンスター”を採用。タフを信条とするパーツ選びにも、ミスタリーランチ魂を感じますよね。

【実は……販売個数No.1~HIP MONKEY 2~】
ミステリーランチ創業初期からある
不動の永世定番

HIP MONKEY2(ヒップモンキー2)カラー:ハンター/W33×H20×D20cm。7700円。

ミステリーランチが創業したのは2000年。ロッキー山脈に囲まれる、米国モンタナ州ボーズマンで産声をあげました。ヒップモンキーはその黎明期から展開される、同社屈指のロングセラーモデル。生産地のみ変更したヒップモンキー2と合わせると、ミニバッグカテゴリーでは累計販売個数ナンバー1を誇っています。人気の理由は豊富な容量とフィット感。財布、カギ、スマホの三種の神器は言うまでもなく、本や500mlペットボトル、パッカブル仕様のアウター等々……とにかく山ほど荷物を飲み込んでくれるから、アウトドアシーンなんかでも重宝するはず。そしてウエストにピッタリと、さながらお猿さんが抱きついてるかのごとくフィットする様こそが、このヒップなモデル名の由来(下参照)。たくさんの荷物を格納しても、苦もなく持ち歩けるからこそ、息の長い定番として愛され続けてるんです。

右上/両サイドには荷物量に応じてマチ幅を変更できるコンプレッションストラップを採用。ショルダーストラップに連結しているため、コンプレッションすると体に密着する仕組みだ。左上/メイン収納部には止水ファスナーを使用してるから、不意の悪天候も恐るるに足らず。右下/背面パッドは、ウレタンフォームとプラスチックシートで構成されており、体にジャストフィット。角張った荷物等のゴロツキも感じさせない。左下/メイン室内には小物入れにジャストなファスナーポケットも完備。

“ヒップモンキー”というモデル名の由来は、その優れたフィット感にあり。身体にピッタリと、隙間なく巻きつく姿が、さながらモンキーが抱きついているようにも見えることから、この名にしたんだそう(笑)。

【実は……ミリタリー度No.1~BOP~】
パルスシステム搭載の
”MINI”TARY BAG

BOP(ボップ)カラー:グラベル(左)、DPMカモ(右)/W14×H20×D13cm。6050円。

2004年にかの米国海軍特殊部隊“ネイビーシールズ”からパック提供を打診されて以来、各国の軍隊に採用され、ミリタリーの分野でも一目置かれる存在となったミステリーランチ。実は今作には、そんな同ブランドの無骨な背景に根ざした、ある特異な機能が踏襲されてるんです。それが“PALS(パルス)”。これは“Poutch Attachment Ladder System (ポーチ・アタッチメント・ラダー・システム)”の略称で、ループ状にした帯をバッグ表面に縫い付けることで、バックパックなどに着脱可能にする機能のこと。このミリタリー由来のギミックのおかげで、ミニショルダーとして肩掛けしたり、バックパックなんかに取り付けたり、カラビナ等で吊り下げたりと、実に3通りの持ち方が可能に。ライフスタイルに応じて柔軟に対応してくれるマルチタレントぶりで、根強いファンを獲得している隠れ名品なんです。

上/ミリタリー分野のバックパックにも繁く用いられる、PALS(パルス)を取り入れることで、多彩な持ち方が可能に。単品でも、バックパックのちょい足しバッグとしても使えるから、旅にも利きまくり。下/小ぶりサイズでも内部にはポケットがひと口備えられているので、小物はキッチリ仕分けられる。

【実は……コスパNo.1~FOREGER HIP PACK~】
U-5000円で手に入る
本格ミニバッグ

FORAGER HIP MINI(フォーリッジャーヒップミニ)カラー:ヴァイス/W20×H11×D10cm。3630円。 FORAGER HIP PACK(フォーリッジャーヒップパック)カラー:テクノ/W25×H13×D11cm。4180円。

“存在を忘れてしまうほどコンパクト”を謳う力作。ともにヒップバックとしてもショルダーとしても使える2way仕様なうえに、とにかくスリムだから、街ブラからランニング、サイクリングなんかの相棒としても適任です。ただし背面にスナップ開閉式の隠しポケットを備えるなど、収納力を犠牲にしないとこは、さすがのミステリーランチクオリティ。アクティブに動き回りたい!……けど最低限の荷物は肌身離さず持っていたい、なんてワガママなニーズにもバッチリ応えてくれるってワケ。ただ一番驚きなのは、こんだけ可能性に満ちた良品が、双方とも余裕のU-5000円ってこと! 費用対効果は間違いなくナンバー1!

【最後に……ミニバッグSIZE早見表】






ミステリーランチというと、どうしてもバックパックのイメージが強いものの、ミニバッグに関しても多彩なバリエを有しているのがおわかりいただけたはず。ってことで。ラストは今回買い説してきたミニバッグたちのサイズと容量をサクッと一気見。着用写真も掲載しておくので、どれを選ぶか迷ったらぜひ参考に!

※第2回”脱・ブーティバッグ”編は6月25日公開予定です。

問い合わせ先/ミステリーランチ公式ホームページ
文/黒澤正人 イラスト/TOMOYA 編集/増井友則(e-Begin)

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