じつは今、揺れている2大論争を知っておく
今、バブアー好きの間で起こっている論争をご存じでしょうか。そう、“次はどの丈感を選ぶか?”論争です。
最初はド定番の「ビデイル」や「ビューフォート」より大人っぽく着られるとして、「ボーダー」や「ニューバーレイ」といった長丈が優勢だったんです。ただこれらは存在感があるため、一発で格好いいスタイルが完成! もちろんそれはそれで最高なんだけど、欲を言えば“今らしい軽快な着こなしやレイヤードも楽しみたい”という声も。
そこで脚光を浴びたのが丈の短い「スペイ」や「トランスポート」で、今季こちらも各セレクトのバイヤー陣が多彩な別注を敢行しているんです。
ムードある冬姿が築ける長バブか、レイヤード巧者になれる短バブか、アナタの好みはどっち?
並々ならぬオーラを醸し出す
長バブに頼ってみる
英国軍モーターサイクルコートを、より今らしくモードライクに昇華
Barbour×ADAM ET ROPÉ[バブアー×アダム エ ロペ]
’40年代に英国軍兵士が着用していたモーターサイクルコートをモチーフとする「ディスパッチライダース」。こちらは同店別注作で、素材をワックスドから高い撥水&防水性を備える2層のポリコットンに変更。シルエットもより今どきに微調整済みだ。色はご覧の黒のみ。10月中旬発売予定。6万500円(ジュンカスタマーセンター)
名門ドーメルのラグジュな生地が格上のコート姿を演出
Barbour×TOMORROWLAND[バブアー×トゥモローランド]
インラインの「オーバーサイズバーレイ」をベースに、名門ドーメルの特注生地をのせた贅沢な一着。ウール55%×コットン45%のこの生地は、伝統的なトレンチコート服地を再現したもので、きめ細やかさとしっかりしたタッチが特徴。雨風を通しにくい機能性と、格調高いオーラを併せ持つ。カーキカラーも、ロマンチックな冬姿に貢献してくれそう♡ 9万7900円(トゥモローランド)
ふんわり柔らかな風合いはドーメルならでは!
野暮ったさが逆にカッコイイ! 雨具としての実用を考慮したスタイル
Barbour×L’ECHOPPE[バブアー×レショップ]
ロング丈のワックスドバルカラーコート。一枚袖、小ぶりな衿、たっぷりした蹴回しなど、現代的なオーバーサイズコートとは一味も二味も違うデザインは、フランスのヴィンテージコートから着想を得ているから。雨具としてちゃんと着用できるよう、元ネタにはない着脱可能なフードも装備する。6万9300円(レショップ青山店)
即・レイヤード巧者になれる
短バブにも頼ってみる
サイズスペックを細やかに見直し、生地変更で着心地もさらに軽快に
Barbour×UNITED ARROWS[バブアー×ユナイテッドアローズ]
「スペイ」の着丈を長くし、身幅にもゆとりをもたせた別注作。素材はポリコットンのため軽くて日常使いしやすい。また従来のスペイとは違ってライナーを取り付けられる仕様にアレンジされ、専用のキルティングライナー(1万9800円)も用意している。10月下旬発売予定。4万6200円(ユナイテッドアローズ 原宿本店)
ベストとしても使用可能な別売りの専用ライナー
バブアーだからこそ成立した大人の激渋クレイジー
Barbour×JOURNAL STANDARD[バブアー×ジャーナルスタンダード]
セージ、ブラック、オリーブの3色を組み合わせたスペシャルな「スペイ」。派手になりがちなクレイジーパターンでいて、逆に渋く仕上がっているのは、味あるワックスドならでは。若干のオーバーサイズ化やハンドウォーマーポケットの追加など、細かいところまで気が利いている。5万9400円(ジャーナル スタンダード 表参道)
モノトーンでキメたいドレスなスペイ
Barbour×BEAMS F[バブアー×ビームスF]
「スペイ」のデザインやサイズスペックはそのまま、英国老舗の生地メーカー、「マラリウス」社のヘリンボーンツイードをのせた一着。ドレスに強いビームスFらしく、エレガントな仕上がりだ。デニムなどにももちろん合うが、大人っぽく着こなすなら色数を絞ったモノトーンスタイルを推奨。7万4800円(ビームス 六本木ヒルズ)
ツイードで知られる英国の老舗
定番モデル[丈の違い]
すべて38サイズの着丈。左からスペイ/62cm。5万7200円。トランスポート/65cm。5万600円。ビデイル/75cm。5万3900円。ビューフォート/81cm。6万500円。ボーダー/93cm。6万4900円。ニューバーレイ/101cm。6万4900円(バブアー渋谷店)
※表示価格は税込み
[ビギン2021年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。