特集・連載
知っておくべきアウトドア傑作ギア年表[1853~1896年]
アウトドア技&豆知識 みんなが喜ぶテント持ってる? おいしくステーキ焼ける?? スマートに焚き火できる??? 気軽に飲みにも行けない今日この頃、家で動画も飽きてきたし……、もうこうなったらキャンプ行こう!! と思い立ったはいいものの道具もなければテクニックも知らないし、どうすりゃいいの~!? テントや焚き火台をネット検索してみたら最後、種類多すぎてどれ選んだらいいかわからないし(涙)。そんなビギナーも、読めば、キャンプ場のヒーロー確実! 家族の前で、仲間の前で、彼女の前で、絶対に恥をかかせません!! この記事は特集・連載「アウトドア技&豆知識」#02です。
誕生から何年、何十年と時を経た今もなお、定番であり続ける傑作ギア。とはいえ、当たり前すぎてじつはよく知らない……なんてギアもあるのでは? ここでは、エポックメイキングな必修ギアとその傑作たる所以を、誕生年とともにおさらいします!
1853年
160年以上前に完成を迎えたラバーブーツ
country:フランス
AIGLE[エーグル]
ベニル ラバーブーツ
天然ゴム製で履き心地は柔らか、さらに耐久性を高めるため、職人が一点ずつ要所をラバーで補強。機能のためなら妥協を許さない伝統は、160年以上を経た今も健在だ。1万9800円(エーグルカスタマーサービス)
今なお職人の手作業でラバーを貼り合わせる
1890年
小枝や松かさが優秀な燃料になる漁師のアイデア
country:アイルランド
KELLY KETTLE[ケリーケトル]
スカウト1.2リットルステンレス
下部の受け皿で小枝や落ち葉、松ぼっくりを燃やすと、上部に注いだ水がすぐに沸き始める。秘訣は効率よく熱を伝えるダブルウォールと、燃焼を加速させる煙突構造。屋外で温かい物を手軽に飲みたい!という漁師である創業者の切なる想いが、この稀有なギアを生んだ。Φ18.5×H31cm。1万450円(アンプラージュインターナショナル)
1893年
100歳を超えても現役なシンプル&機能的構造
country:ドイツ
FEUERHAND[フュアハンド]
ベイビースペシャル276
炎による上昇気流でさらに新鮮な空気を取り込むという、完璧な構造を100年以上前に達成。炎の灯りの雰囲気ある佇まいは、今やキャンプ用途を超えて幅広い支持を集める。Φ15×H26cm。4400円(スター商事)
熟練の職人が一点ずつ組み立てる
1893年
現地に乗り込み伝統や神話学を直接学んで生まれた柄なのだ!
country:アメリカ
PENDLETON[ペンドルトン]
チーフジョセフブランケット
アウトドアユースに適した保温性、耐久性、撥水性を備えるウール毛布の大定番。ネイティブ柄の誕生初期は、デザイナーがわざわざ部族とともに過ごして伝統と神話学を学び、パターンが考案されたという。偉大な酋長・ジョセフの名を冠するこの柄は、とくに高い人気を誇る。W163×H203cm。5万3900円(エイアンドエフ)
1896年
直火OK&入れるだけ♪でカウボーイを支えた画期的鍋
country:アメリカ
LODGE[ロッジ]
キャンプオーヴン 10インチ ディープ
西部開拓時代、カウボーイの野営を支えたダッチオーブン。それを全米に広めた鋳鉄製のロッジのキャンプオーブンは、直火OKで優れた蓄熱&保温性が素材のうまみを引き出す。焼き、炒め、煮込み、蒸しをこなす万能性、調理中は放っておける手軽さも革新的だったのだ。Φ25×H26cm。1万5950円(エイアンドエフ)
※表示価格は税込み
[ビギン2021年6月号の記事を再構成]文/ヤマシタユウスケ(あすなろ組)イラスト/TOMOYA