特集・連載
“侘び寂び”の趣にグッとくる。普段使いにも便利な「信楽焼」
お洒落な人が好きな“器”が見たい! SNSにアップされている美味しそうな料理写真の数々。料理はともかく、盛り付けられているその器、どこの〜?ってこともしばしば。そこで今回は“器”に焦点を当て、お洒落に敏感な業界関係者にリサーチ! すると、さっすがセンスのいいチョイスばかり(驚!!)。いつもの手抜きご飯も、器を替えるだけで映える料理に!? この記事は特集・連載「お洒落な人が好きな“器”が見たい!」#04です。
洒落者たちの愛用器をリサーチした結果、最大派閥だったのが民藝品。和を尊ぶ日本人の心に馴染む歴史ある器たちを、デイリーユースする。その魅力を熱弁していただきました。
愛用器を紹介してくれたのは
ジャーナル スタンダード ファニチャー スタッフ 梁川雅光さん
昨年一人暮らしをスタートさせたことで、日用品の見直しを敢行。信楽焼の器を拡充させつつも、益子焼も気になり出した今日この頃。
「軽くて熱伝導率にも優れ意外と普段使い向きなんです」―梁川さん
昔から美しいものより温もりを感じるもののほうが好みだったという梁川さん。「インテリアにしても、茶色のレザーソファとか、古木で作られた棚とか、質感があるものにグッとくるんですよね。それが独特の凹凸感がある信楽焼に惹かれた理由かもしれません」。
日々使うなかで、その利便性の高さにも驚かされているそうで、「信楽焼は存在感があるのに、意外と薄くて軽いんです。だから洗ってても疲れにくいですし、熱が伝わりやすいのか、料理をのせると器もジンワリ温まって冷めにくいんですよね」。
「あとはやっぱり他の焼物より素朴な外観も好み。いつもは黒の器をメイン使いしてるんですが、フルーツやサラダなんかはもちろん、カルパッチョなどの素材を切ってのせるだけ系の料理でも趣深く見えて、テンションが上がります。女のコの反応が上々なのもイイ!(笑)」
Shigaraki-Yaki[信楽焼]
黒い丼/W15.5 ×H9cm。各2200円。青い皿/Φ24×H1.7cm。2860円(THE HARVEST)
滋賀県甲賀市信楽で作られる、日本六古窯の一つ。細かな石粒を多く含む粗めの土質を用いた素朴な質感が、日本人のマインドに息づく“侘び寂び”の趣を表現している。
1年足らずで民藝品の占有スペースが倍増
色も形もさまざまで信楽焼って奥深~い♡と、気になる器を買い漁った結果、わずか1年で一区画が丸々民藝品の収納スペースに。今後も面積を拡大させる予定とか。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。