COACH コーチのグラブタン・レザー メトロポリタン トート

「レザートート」の当たり前
【コーチ】グラブタン・レザートート

1941年、マンハッタンにて創立。革小物工房にルーツを持つコーチを象徴する素材といえば「グラブタン・レザー」だけど、そのレザートートに“歴史的”な価値があるって知ってた?

brand:COACH[コーチ]
country:アメリカ

 

野球のグローブをヒントに開発されたって意外でしょ?

COACH コーチのグラブタン・レザー メトロポリタン トート

COACH[コーチ]
グラブタン・レザー メトロポリタン トート

コーチのビジネス鞄を代表する人気モデル。無駄のないデザインが、グラブタン・レザーの豊かな風合いを際立たせている。PCスリーブももちろん装備。W45×H32×D13cm。9万2000円(コーチ・カスタマーサービス・ジャパン)

“ご本人”に質問
Q1.野球のグローブと関係あるの?

A.野球経験者ならわかってくれると思うけれど、グローブのレザーの風合いって独特のイイ味があるでしょ? 厚みがあるのに柔らかくて、使い込むほどにしっとりと手に馴染んでいく……。

コーチの創立者であるカーン夫妻らは、そんな野球のグローブの風合いに魅せられて「グラブタン・レザー」を作ろうと思い立ったんだ。誕生は1958年のこと。それ以来、コーチのクラフトマンシップを象徴する存在になったというわけさ。

“ご本人”に質問
Q2.グラブタン・レザーって何が凄いの?

A.時速140キロで飛んでくるボールを受けるミットと遜色ない強度に、豊かで上質な風合い。コーチの創立者たちはこれらを併せ持つ素材を思い描いて、グラブタン・レザーを作ったんだ。バターのように柔らかく、しっとりした風合いの虜になる人も多いよね。

ちなみにこの革は、クロームなめしの後に植物タンニンなめしを経て完成する。端正なばかりでなく、表情に深みが出るんだ。顔料染め特有の発色のよさも褒められるよ。

COACH コーチのグラブタン・レザー メトロポリタン トート
クラシックなブラス金具との相性も最高だよね

“ご本人”に質問
Q3.初めてレザートートを作ったのはコーチなの?

COACH コーチのグラブタン・レザー メトロポリタン トート

A.そう言われているよ。’60年代にバッグ作りを始めたコーチは、今も伝説的な名声を誇る初代デザイナー、ボニー・カシンを迎えたんだ。

それまでのトートバッグは、オリジン同様のキャンバスばかり。お洒落の要素はなく、あくまでツールという位置付けだったんだけど、彼女はそこに革命を起こし、色とりどりのレザーでトートを作った。これがレザートートの祖──ひいてはファッショントートの先駆けと言われているんだ
 
※表示価格は税抜き


[ビギン2021年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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