「タウンデイパ」の当たり前
【アークテリクス】アロー 22 バックパック
1989年カナダ発のアウトドアブランド。止水ジップや3D構造など、独自の機能をプロダクトに落とし込んだ功績は大きい。アロー 22 バックパックはその代表作とも言える。
country:カナダ
卵型のフロント部分は誰にもマネできない自慢のアイコンなんだ
ARC’TERYX[アークテリクス]
アロー 22 バックパック
名作デイパ20周年を機にリニューアル。卵型のフォルムやフロント縦ジップなどの特徴的なディテールはそのままに、耐久性を増してこれまで以上に頼れる存在に。2万7000円(アークテリクス コールセンター)
“ご本人”に質問
Q1.世界で初めてデイパに止水ジップを採用したって本当?
止水ジップの元祖。2019年には引手をリニューアル
A.まずうちの止水ジップは、1998年にアークテリクス最初のシェル、アルファ SV ジャケットに使用するためYKKとの共同開発によって生まれたものなんだ。
同年に生みの親のダン・ジャクソンさんが、“街で使える今まで見たことのないデイパックを作ろう”と、別チームと手掛けていたのが僕なんだ。
アウターに取り入れた点でも革新的だった止水ジップを、世界で初めてデイパックにも取り入れたからみんな驚いていたよ。
“ご本人”に質問
Q2.なんでこんなに人気なの?
A.一日1回は僕を見るだろ?(笑)。止水ジップやアクセスしやすいフロントの縦ジップ構造など、やっぱりデザイナーの意向に沿った“見たことないデザイン”で人気を博したんじゃないかなぁ。
人間工学に基づいて作られた卵型のシルエットは誰が見ても僕だってわかる。実はこれも自転車に乗った際に背中に沿うようにと、サイドパネルを内側に折り込んだことで生まれた、荷重を感じさせない機能的なデザインなんだけどね!
“ご本人”に質問
Q3.アップデートした箇所はある?
A.2019年の発売20周年を機に、随所をアップデートしたんだ。大きく変わったのはビジネスシーンでも使いやすいようにPCスリーブと、仕分けポケットを追加したこと。
メインの生地に施していたコーティングや、ジップの引手も改良を図ってこれまで以上に耐久性が高くなったし、他にはショルダーハーネスのフィット感を向上させたりもしている。
普遍的な見た目に隠れた微差こそ大差な進化も見てもらえると嬉しいな。
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。