ヴィンテージ通から隠れ名色として人気を博す、イームズの上品「バタースコッチ」
鮮やかな色が基本かな~と思ってたけど……!?
ヴィンテージと言うと、どうしても古着=ファッションというイメージが先行してますが、ノンノンノン♪ 今やモノ好きの食指が動きそうなありとあらゆるジャンルに、ヴィンテージと称えられる名品が存在してるんです。
この奥深きヴィンテージワールドにはじめて身を投じるなら、日常生活で絶えずその恩恵にあずかれるインテリアはひょっとすると最良の選択肢かもしれません。となると、必然的にチェックすべきは、やっぱり大御所イームズと相成るわけです。
なかでもこのシェルサイドチェアは、“語れる”、“汎用性”、“価格帯”という3項目のどれをとっても高水準。誰もが焦がれるイームズのエントリーモデルとしても、まさにうってつけの名品と言えるでしょう。
やっぱりレッド等くっきり鮮やかな色のモデルが王道なんですが、じつはヴィンテージでは長年通から隠れ名色として人気を博しているのが、このオークルライト、通称“バタースコッチ”!
その呼び名の通り、バターとウイスキーの中間をいくような、この深みのあるベージュカラーが、なんとも渋イイ! 鮮色系よりも断然合わせる家具を選ばないし、どんなテイストの部屋にも馴染む馴染む♪
しかもこのヴィンテージならではのエイジング姿も、また男心をくすぐるポイント。濃淡がついたベージュはウッドの家具類や観葉植物なんかともシンクロしやすいし、使い込んでいけば、さらなる経年変化も楽しめちゃう♡ そもそも、味深いグラスファイバー自体、昔ならではなんですよ♪
じつは今、ヴィンテージ全体が価格高騰の傾向にあるのですが、価格は脚も込みで7万そこそこ! 一生使えるし、お値打ちなんじゃありません?
インテリア史に残る傑作の盲点名色!
EAMES[イームズ]
シェルサイドチェア
イームズとは、20世紀を代表する巨匠との呼び声高い、チャールズ&レイのイームズ夫妻がデザインを手掛けた家具の総称。1950年に発表された今作は、大量生産された初のプラスチックチェアとして知られる超超名品。死ぬまで飽きずに使える名作チェアを探してた人はぜひ! 本体5万4000円、脚1万5000円(ミッドセンチュリーモダン)
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。