wook vol.7

角打ち 地酒専門店 鈴傳

酒好きには戦前から親しまれている角打ち。サクッと飲んでサッと帰る古くからの立ち飲み文化が、じつは新しい生活様式にもぴったり。江戸時代から続く名店の角打ちから、改めて感じる魅力を紐解きます。

いざニューノーマルな大人の社交場へ!
―地酒専門店 鈴傳 社長 磯野真也さん・談

ウチはもともと江戸時代から続くお酒の専門店で、私は7代目。現在の「スタンディングルーム鈴傳」は、戦後まもなくの1947年に祖父がはじめました。よく北九州が「角打ち発祥の地」なんて言われますが、東京にもこういうお店は多いんですよ。

そもそも昔から酒屋の“角”で飲む文化があって、ウチでも敷地の角にあった井戸の周りで、常連さんたちがよくお酒を飲んでいたと聞きますし。
 

先代の日本酒愛が壁のポスターに!

スタンディングルーム 地酒専門店 鈴傳

ウチの自慢は、定番10種類に加えて、時期ごとの限定もの10種類、約20種類の日本酒を揃えていること。とくに水曜日と金曜日は、幻の日本酒「十四代」が飲めるので、それを狙って来るお客さんも多いですね。

そういう、お酒のプロが厳選した一杯が楽しめるのが、角打ちのいいところ。たいがいは、そのつどお金を払うスタイルなので、お財布と相談しながら飲めるっていうのも魅力かな。

角打ち 地酒専門店 鈴傳

店が一番混むのは、会社が終わってすぐの17〜18時くらい。メインのお客さんは男性ですが、最近は女性のお一人様も増えていますね。軽いつまみを肴に、ビールかハイボールを1杯と、日本酒1〜2杯で、1時間前後で帰る人がほとんど。早い時間に来て、サッと飲んで家に帰る、やっぱりそういうのを見ると粋だなあ、と。

角打ちと聞くと、常連さんばかりで敷居が高いと感じる方も多いでしょうが、そこはご心配なく。もちろん一見さんも大歓迎、誰もが「ホッとひと息つける場所」でありたいと思っていますから。

とくに今は、みんなでわいわい飲むのが難しいご時世でしょう? 仕事帰りに一人フラッと立ち寄って、気分を切り替える。角打ちには、ウチみたいな昭和レトロな店が多いけれど、じつは令和時代にぴったりの“ニューノーマルな大人の社交場”だと思うんですよ(笑)。

地酒専門店 鈴傳 社長 磯野真也さん

地酒専門店 鈴傳 社長
磯野真也さん

地方銘酒からモダン日本酒まで、豊富な経験と知識をもとに地酒の魅力を発信する7代目。頑固そうな見た目とは裏腹に、じつは情に厚い。

“粋”にたしなむ! 角打ちハウツー

 

迷ったら好みを伝えておすすめを聞く

スタンディングルーム 地酒専門店 鈴傳 角打ち ハウツー

専門店が営むがゆえ種類が膨大なことがほとんど。カウンターでまごつくくらいなら、いっそ好みを伝えておすすめを聞くのがグッド。コミュニケーションも生まれて一石二鳥だ。
 

ハイボールやビールからはじめてもOK!

スタンディングルーム 地酒専門店 鈴傳 角打ち ハウツー

最近はビールやハイボールが飲めるところも。もちろん最初から日本酒ってのもいいけれど、普段と同じ爽快な一杯からはじめるのも全然アリ。むしろ自然にお酒が楽しめるハズ!
 

あくまで角打ち。引き際もスマートに♪

スタンディングルーム 地酒専門店 鈴傳 角打ち ハウツー

角打ちはお酒の試飲が発祥とも言われる通り、その場に長居は無用。他のお客さんや店員さんに迷惑をかけないよう、ホロ酔いくらいで引き上げると、自分もお店側もイイ気分♪

スタンディングルーム 鈴傳 すずでん

スタンディングルーム 鈴傳(すずでん)
嘉永3年創業の超老舗酒専門店。角打ちが楽しめるスタンディングルームは、1947年に現社長の祖父がはじめた。
 
住所. 東京都新宿区四谷1-10
営業時間. 17:00~21:00 
定休日. 土・日・祝日

 


[ビギン2021年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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