緻密な計算、素材の吟味、快適な着心地……etc. 「ダウンの最先端」がここに。
Goldwin(ゴールドウイン)はダウンを科学する【モノ編】
高度なギミックでも見せるのではなく、隠す
スキーで培った技術、機能をもとに、2016年からライフスタイルコレクションを展開しているゴールドウイン。その真髄を堪能できるモノといえば、ダウンウェアです。なぜならパッと見はシンプルだけど、よ~く見るとモノ、服好きの琴線に触れる作りがてんこ盛り!
例えばフラッグシップのダウンコートは、ゴアテックス仕様の機能派でいながら、ビジネスでも違和感なしの美しさを兼備。こんな異次元のハイスペックダウンはそうそう出会えません。そこでビギンとしては、ゴールドウインのダウンはじっくりお勉強する必要があると考え、ブランドディレクターの新井さんを訪れました。
Brand Director
ゴールドウイン 事業部長 新井 元さん
「モットーは、自分で着たくないものは作らない、ということです。ダウンコートだとステンカラーをデザインのモチーフにしていて、ダウンのクオリティを持ちながらスマートな姿も妥協したくなかった。そこで背中の中心に沿うようにダウンが集まる“バッフル構造”を採用しています。これによって効率的に体を温められ、すっきりしたシルエットも実現できる。フードも内蔵のマグネットボタンで留めて、かぶらないときのフォルムをキレイにキープしたりね」
だからギミックが利いていながら、スマートに見えるんですね~。
デザインに取り入れているスキーのシュプールライン

「侘び寂びといわずとも、足さない、ギミックの引き算を重視しています。うちのルーツであるスキーのシュプールに着想した前身の切り替えも、デザインでありつつ、控えめでキレイなAラインを演出できるようにしたもの。インナーダウンやジャケットもそうだけど、定番を秘かに進化させるのが僕らのアイデンティティ。ギミック、デザインの足し算ではなく、等身大でカッコいいのが一番ですね」
等身大でカッコいい、まさに読者の皆さんにとっても理想的じゃありません!? 次からはそんな珠玉のダウンたちを、新井さんがさらに深掘りしてくれました!
光電子ダウンは新井さんが開発に携わった
プロジェクト[1] ダウンコートの「シルエット強化」
Goldwin[ゴールドウイン]
ゴアテックス® フーデットダウンコート
’16年から進化を繰り返している定番。中綿には体温を利用して快適な温かさを生む、光電子ダウンを使用。フードと裾にグローブをした状態でも簡単に調整可能なアジャスターコードを搭載。ネイビーを含む全4色展開。各11万円
Director’s voice
「表向きは見えませんが、フードと背中にマグネットボタンが内蔵。かぶらないときにフードが寝たり左右にずれず、キレイな曲線を保てます。身頃のシュプールラインはフラップに沿って、機能美的な印象に落ち着かせています。また元々工業部品だったボタンを使い、ミニマルな見た目に。アパレルに使ったのは私が初めてだそう(笑)。裏地は背中に中綿が集まるバッフル構造。縫製が表に出ない仕様となっており、綿抜けもしません」
プロジェクト[2]インナーダウンの「見た目強化」
Goldwin[ゴールドウイン]
ダウンカーディガン
表地に柔らかくマットなナイロンを使い、ギア感なくナチュラルに着こなせるのも巧み。袖口もしっかりパイピングしてあり、防風性も◎。スタッフサック付き。ベージュ、ブラック、ブラウン、グリーンの4色展開。各3万3000円。
Director’s voice
「今季のダウンカーディガンはVネックもポイント。VネックニットにクルーのTシャツ、ミニマルなバンドカラーのシャツなど、レイヤード感をいろいろ楽しめるので、よりアウターとして着たくなるかもしれません。また前立てにパイピングを施してVネックのラインをキレイに。ファスナー脇のテープを隠してスマートに見せる工夫をしています。ダウンの柔らかさを活かせるダウンパックを使い、品質と着心地のよさも追求していますよ」
プロジェクト[3]ハイロフトダウンの「着心地強化」
Goldwin[ゴールドウイン]
シュプールダウンパーカ
光電子ダウンをたっぷり封入。が、その他は徹底した軽量化を図り、暖気をまとっているかのような軽い着心地に! 左袖にはシガーポケット風のアクセントも。グリーン、ベージュ、ブラック、ブラウンの4色展開。7万2000円。
Director’s voice
「フードは着脱可能で、外したスタンドカラーのスタイルは、人気の’90s的なダウンの雰囲気が楽しめます。非常に軽いナイロンシェルはコーティング加工を施していて、撥水と耐久性にも優れています。またフロントファスナーは冷気が侵入しやすく、ダウンウェアの保温性をロスするコールドスポットになる。ここにシュラフからヒントを得たダウンチューブを施すことで、冷気の侵入を防ぎ、格別な温かさを実現しているんです」
商品の問い合わせ先
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ゴールドウイン 原宿(Instagram @goldwin_harajuku)
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ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
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※表示価格は税抜き
写真/丸益功紀(BOIL) 文/桐田政隆 スタイリング/近藤有倫 ヘアメイク/ENA YAMASHITA