特集・連載
生地を自社生産したシャヒーンズのコットン製アロハシャツ
ヴィンテージ大研究 初心者でも1分読めば、通も唸るお宝をハントできちゃう! な〜んて、奥深きヴィンテージワールドのあんちょこになるべく、その道のプロに目指すべきターゲットと、その判別テクを伝授してもらう本企画。ツチノコ級のレアものを清水買いする必要なんてなし。手をのばしやすい価格帯でも十分“わかってる”は掘り当てられる。それをサクッと学べる指南書なんて他になし。 この記事は特集・連載「ヴィンテージ大研究」#09です。
「唯一生地まで自社生産した、これぞ!正真正銘のメイド・イン・ハワイブランド」
―アロハシャツ 歴史研究家 角田 潤さん
アロハシャツは、実は日本と密接な関係が。角田さん曰く、「1935年頃にホノルルの個人商店で、日本から輸入されたプリント生地から作られたものが、アロハの起源だと考えています」。
「1950年頃には和風の柄が多く出てきたり、戦後も日本製の生地が多く使われていたりと、日本と深い結びつきを感じることも、アロハが日本人の心をくすぐる理由のひとつなんだと思います」。
古着市場でも常に人気の高いアイテムだが、値段は数千〜ウン十万円とピンキリ。でも1万〜3万円台でも通好みのアロハが入手できるんだそう!
「狙い目はシャヒーンズというブランド。アロハと言えばレーヨン素材がポピュラーですが、ここは珍しくコットンが主軸。レーヨンのほうが発色はいいんですが、コットンなら汗ばむ時季に着てもベタつきにくいし手軽に洗濯できます。またハワイに自社で生地工場を設けていた唯一のブランドというのも魅力。柄も独創的で通ウケもいいし、値が上がる前に入手しとくのがオススメです」
TEACHER
アロハシャツ 歴史研究家
角田 潤さん
※本特集の掲載商品はすべて参考商品です。
[ビギン2020年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人