特集・連載
110円〜で長〜く使える! 数字が物語るロングセラーのタフネス研究
グッドプライスは偉大だ! えっ、こんなに安いの〜!?と思ってポチッとしたけど……、何度か使って押入れorタンスの肥やしに(悔)なんて経験、誰しもありますよね? おうちでネット漬けの日々にはいろんな誘惑が忍び寄ってくるものですが、かつてなく先行き不透明なこんな時代だからこそ、永久不滅の“グッドプライス”をお届けするのが「安くていい」を追求してきたビギンの使命。ただ安いだけじゃなく「価格を超える価値」を持つモノ&コトを厳選し、大枚をはたかずとも充足感♪が得られる教則を導き出しましたので、ご一読あれ。もうこれ以上、無駄遣いはさせません!! この記事は特集・連載「グッドプライスは偉大だ!」#19です。
日本中、いや世界中で長年愛されてきたロングセラー品は、長持ちするがゆえに使い手の充足感も高く、これぞグッドプライスのお手本と言えましょう。じゃあどんだけタフなの?と、改めて“数字的事実”を調べてみました!!
火の大きさを均一にキープして3000回の着火が可能に!
各110円
Bic[ビック]
ライター
初めはエスプリの利いたデザインに惹かれ手にする人が多いかも。でも、この愛らしい楕円形の円筒フォルムは手にしっくり馴染むだけでなく、地面に落としたときに衝撃をやわらげるという役割も。
気温に左右されることなく火力が一定に保たれるため省エネで、レギュラーサイズでは3000回もの着火がOK! 一度濡れても乾けば着火可能だったり、中身のイソブタンガスが無臭ってのも、選ばれ続けるワケなのだ。(BIC ジャパン)
実際に&実直に3000回ほど着火テストしてます
Bic(フランス)

世界初の使い切りボールペンでブレイクしたこの会社がライターを考案したのは1973年。当時は高価だったライターを大衆へと広めてくれた。お馴染みのロゴ&キャラクターは仏のポスター画家レイモン・サヴィニャック氏のデザインだ。
レイモンサヴィニャックがデザインしたビックボーイ
24オンスの肉厚キャンバスゆえに226kg入れても破れない!
7,900円
L.L.Bean[エル・エル・ビーン]
ボート・アンド・トート
いまだメイン州の自社工場で作られる定番トートの凄さは分解してみるとよくわかる。なんと、たった4つの部位から作られているのだ。
仮縫いなどせず、24オンスの極厚キャンバス生地を一気にダーッと縫い、縫い終わりは何度も往復して強度を高める。試しに重りを入れてみたら、226kgを超えてもハンドルや底が破けることはなかったとか。ラージサイズ/W43×H38×D19cm。(エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター)
たとえ力士が入ってもへっちゃら~♪
パーツはたった4つなのに超絶タフ!
L.L.Bean(アメリカ)

1944年、湖から切り出した氷を貯氷庫まで運搬するために作られたバッグが原点。とけてもすぐに染み出さないよう、濡れると引き締まる厚手のキャンバス地が採用された。1960年代には持ち手と底部に色布を縫い合わせる現在の形に。
組み立て3秒、耐荷重200%にパワーアップ!
3,150円(3個セット)
Fellowes[フェローズ]
バンカーズボックス
収納をカッコよく整えようとすると予算がかさむもの。その点、段ボール製のバンカーズボックスはお手頃なのに見た目も抜群にイイ! 組み立て式ってのも時短になるし。
2年前に登場した最新モデル「701」では、ワンアクションの折り方で組み立てられるように刷新。新構造で強度もアップさせ、耐荷重約75kgと従来比200%以上に進化してる~!!って、知ってた? W34.5×H26.5×D41cm。3個セット。(フェローズジャパン)
Fellowes(アメリカ)

誕生はなんと100 年以上も前。1917年、事務用品メーカーのフェローズが銀行向けに大量の書類を保管するための段ボール箱を販売したことが始まりだ。2017年には組み立て方やデザインを刷新した新作「701」が登場している。
左右を内側に押し込み底面を押し下げるだけ
高さ12000mから落としても壊れない!?
8,500円
STANLEY[スタンレー]
真空ボトル
同社のボトルは第二次世界大戦のアメリカ軍に採用され、その際に高度12000mを飛ぶ戦闘機から落下しても壊れなかったという逸話が残る。
ほぼそのままのデザインが受け継がれるクラシックシリーズも人気だけど、外装のステンレスを3割厚くしたマスターシリーズは、輪をかけてタフネス。
真空部分も拡充することで保温&保冷力も向上して、飲み物の美味しさも長持ちする。写真はマスター真空ボトル0.75L。(ビッグウイング)
最新マスターシリーズは真空部分が広がって保温力もアップ
STANLEY(アメリカ)

1913年の創業当初から真空断熱ステンレス製ボトルを作り続け、朝淹れたコーヒーがランチタイムで、山の頂上で飲んでも温か~い。錆止めが施された外装は精悍かつ無骨な印象で、キズやヘコミが刻まれるたびに愛着も増していく。
直径6mmの鉄球が164km/hで直撃しても割れない!
21,200円
OAKLEY[オークリー]
フロッグスキン
オークリーが全アイウェアに搭載するプルトナイトレンズは、UVカット機能を備えた高純度ポリカーボネート素材。その耐衝撃性能は、164km/hの鉄球をぶつけたり、高さ130cmから先の尖った鉄塊を落としたり(背景写真)と過酷な実験をクリア。勤務中に狙撃されたLA警察が、銃弾がオークリーのレンズに当たったため一命を取りとめたという例も。写真は代表作フロッグスキンの35周年記念モデル。(ルックスオティカジャパン/オークリー)



OAKLEY(アメリカ)

1975年にモトクロスのハンドルグリップから始まり、のちにゴーグルを発売してブレイク。「目を守る」というサングラスの本分を追求し続け、紫外線だけでなく銃弾すらも弾くというタフネスを実現させた。フロッグスキンは1985年誕生。
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。