特集・連載
オーベルジュのニットさえあれば10年後には自分だけのニットに!
これさえあれば!で選んだ一生モノ コレさえあれば何でもできる! 無駄な出費もナシで、オシャレもできる! 後悔しない!ずっと使える本当の一生モノ特集をお届け! モノを大切に使えば、結局得する、愛着がわくという、いいコトずくめ♪ いわばBegin流「サスティナビリティ(持続性)」をご堪能ください! この記事は特集・連載「これさえあれば!で選んだ一生モノ」#04です。
19世紀の作り方を再現した無染色ニット
毛玉になるし気づけば穴も開いてるし。ニットはある程度消耗品として捉えている人もいらっしゃるでしょう。でもね、19世紀さながらの手法を駆使して、手動の編み機で編まれるこのニットは、完全に別モノ。むしろ、着込んで育てる楽しさがあるんです!
染色はおろか、不純物を除くための薬品処理もしていない羊毛を用いた本作は、藁まで一緒くたに編まれた、粗野感満点の表情が醍醐味。染色や薬品処理をしない結果として、羊毛に本来備わっている脂分を損なわず、繊維を傷めないという恩恵もあります。
そこへブ厚いローゲージが相まって、かつての漁師ニット同様のタフネスが備わる♪ってわけなんですね。加えてそもそもの魅力が粗野感ですから、毛玉になろうとそれもまたアジ!
デニムがそうであるように、10年後には自分だけのニットになっていることでしょう!!
AUBERGE[オーベルジュ]
ネスト
19世紀の手法を駆使して作られたニット。デザインは第二次大戦中にアメリカのお母さんたちが兵士のために編んだ、ハンドニットがベース。本作は手横編み機を使いながら、あえて編みのテンションを変え、アジな素人感を再現している。3万4000円。(ホワイト スロウガン)
藁も一緒に編み込んでます
現代のウールは通常、化炭処理と呼ばれる薬品処理で不純物を取り除くが、本作は未染色に加えて未化炭。随所の藁ネップがイイ味に。
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。