特集・連載
テクストが藍染めで追い求めたリーバイスのジーンズとは
偏愛デニム集 ワードローブの定番「デニム」。子どもの頃から穿いているのに、大人になった今もなお飽きもせずついつい手をのばしちゃう……。昔毎日のように穿き倒し、今はサイズアウトしてしまったカビ臭い一本も、なぜだか捨てられずに何年もたんすの片隅を占拠中……。時に苦楽をともにし、それと同じ数だけシワを刻んできた思い出の一本がアナタにもきっとあるでしょう。今をときめくお洒落のプロもまた然り。ファッションに精通しているからこそフツウを逸脱したその愛を、ご本人の私物とともに紹介してもらいました。 この記事は特集・連載「偏愛デニム集」#15です。
“藍染めで追い求めたヴィンテージの色落ち”―テクスト デザイナー 石川俊介さん
蒐集癖がなく物離れがいいんですが、数十年ず~っと手元に残っているのが501XX。ディテールやシルエット、風合いを増す生地ももちろんですが、味わい深い色落ちも魅力なんですよね。
そのインディゴの深い青とキレイな色落ちを、本藍で再現しようとしたのがこのジーンズ。じつは、本藍でインディゴデニムと同じロープ染色ができる工場ってとても少ないんです。
藍の性質上かなり苦労しましたが、試行錯誤の結果ヴィンテージに劣らぬ色落ちを実現。藍染めが環境に優しいという理由で挑戦しましたが、デニムとしての完成度にも満足しています。
石川さん私物の’60年製リーバイス 501XX
テクスト
デザイナー 石川俊介さん
1969年生まれ。2002年にマーカを、2009年にはマーカウェアを、そして今期テクストを始動。日本製へのこだわりも強く、サスティナブルを意識したデニムにもそのフィロソフィが息づく。
【今買える】Text クラシック フィット ジーンズ
Text[テクスト]
クラシック フィット ジーンズ
緩めのトップスが主流になっている現代において最も使い勝手がよくなるよう、ミリ単位でシルエットを調整。インド産の本藍で染めたオーガニックコットンを使用。2万円。(パーキング)
本藍を使って本家に近い色を再現
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。