特集・連載
バーニーズ ニューヨーク矢野さんの偏愛デニムとは
偏愛デニム集 ワードローブの定番「デニム」。子どもの頃から穿いているのに、大人になった今もなお飽きもせずついつい手をのばしちゃう……。昔毎日のように穿き倒し、今はサイズアウトしてしまったカビ臭い一本も、なぜだか捨てられずに何年もたんすの片隅を占拠中……。時に苦楽をともにし、それと同じ数だけシワを刻んできた思い出の一本がアナタにもきっとあるでしょう。今をときめくお洒落のプロもまた然り。ファッションに精通しているからこそフツウを逸脱したその愛を、ご本人の私物とともに紹介してもらいました。 この記事は特集・連載「偏愛デニム集」#03です。
“すべての服に通じる普遍性を学んだ一着”
―バーニーズ ニューヨーク 矢野考太郎さん
新卒で入社した当時、先輩方に「あれ持ってる？」と聞かれたものです。デニムをはじめとした定番服の元祖を学ぶことは服飾業界では避けて通れない道。デザイナーブランド系を多く扱う我々もじつは接客等に役立つことが多いんです。
僕も例に漏れず古着店に通いつめ出会ったのがこの3rdの最初期モデルで、なかなか出回らないマイサイズ。スリムで丈も短い3rdは小柄な僕にぴったりで、見た目はこってりですが袖を通してみると意外と着こなしを邪魔しない。
ボーナスを注ぎ込んで手に入れた一着は、すべての服に通じる普遍性を教えてくれたんです。（矢野さん）
矢野さん私物の557
バーニーズ ニューヨーク
PRチーム マネージャー 矢野考太郎さん
2001年にバーニーズ ジャパンに入社し、2006年にPR担当に。現在はPRチームをまとめるリーダー。ファッションへの深い造詣をもとに商品の企画・立案にも携わる。趣味はサーフィン。
今買える Levi’s 557
Levi’s［リーバイス］
ヴィンテージクロージング 557タイプ3rd
ウエスト丈で体にしっかりフィットするシルエットは健在。のちに続く70505トラッカージャケットの原型となった577の忠実な復刻だ。3万5000円。（リーバイ・ストラウス ジャパン）
※表示価格は税抜き
［ビギン2020年2月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
