特集・連載
完璧を求めたからこその完成度。キャル オー ラインのカバーオール
偏愛デニム集 ワードローブの定番「デニム」。子どもの頃から穿いているのに、大人になった今もなお飽きもせずついつい手をのばしちゃう……。昔毎日のように穿き倒し、今はサイズアウトしてしまったカビ臭い一本も、なぜだか捨てられずに何年もたんすの片隅を占拠中……。時に苦楽をともにし、それと同じ数だけシワを刻んできた思い出の一本がアナタにもきっとあるでしょう。今をときめくお洒落のプロもまた然り。ファッションに精通しているからこそフツウを逸脱したその愛を、ご本人の私物とともに紹介してもらいました。 この記事は特集・連載「偏愛デニム集」#09です。
“完璧がないからこそ自分で作りたくなった”―キャル オー ライン デザイナー 金子敏治さん
カバーオール好きなんでいろいろなブランドのヴィンテージを愛でてるんですが、この’60年代製ペイデイもそのひとつ。かれこれ20年くらいクロゼットに鎮座してますが、頻繁に着てるわけじゃないんです。
ワーク然とした肩の3本針のせいで、着ると妙なハリが出ちゃうんですよね。じゃあなんで手放さないかというと、単純に見た目がカッコいいから。
カバーオールってこんなのばっかなんですよ。完璧なものがなくてどこかしら気に入らない部分がある。だからいつもいろいろな年代物を研究して自分にとって完璧な一着を作ろうと心掛けてるんです。(金子さん)
キャル オー ライン
デザイナー 金子敏治さん
1973年生まれ。国内の人気ブランドでディレクターを務めた後、2015年から同ブランドをスタート。10代の頃からアメカジにどっぷり浸かり、ワークなヴィンテージデニムを多数愛用中。
【今買える】CAL O LINEのカバーオール
CAL O LINE[キャル オー ライン]
カバーオール
’60年代のヴィンテージを基に、身幅や着丈を現代風に見直し。当時のリアルワーカーが着ていたような自然な色落ちにもこだわった。2万1000円。(ユナイト ナイン)
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。