菊寄せ きくよせ 革の技法用語集用語集 07 / 15 クラシックな意匠の革財布では、ヘリ(表革の端部分)を内側に返してステッチをかけるコバの始末がよく見られる。そうした財布ではコーナー部に注目してほしい。辺と辺が合わさるこの部分ではどうしても革が余るため、さまざまな対処がなされるが、もし細かくギャザーを寄せていたとしたら、それが菊寄せ。ギャザーが菊の花びらを連想させることからそう呼ばれ、ひとつひとつのヒダは千枚通しのような道具で入れられる。非常に手間のかかる仕立てで、昔の職人はこの処理の美しさで技量を競ったといわれている。 五十音で調べる あ か さ た な は ま や ら わ