闇夜に溶け込む「黒子」じゃないんです。ジャン・ルソーの肉食系レザー
マニュファクチュール ジャン・ルソーのフォス フォレッセンス レザー シリーズ
このアリゲーター革、ともすると太陽がサンサンと降り注ぐ爽やかなターコイズブルーに見えますが、実は夜にこそアヤシイ輝きを放つ肉食系レザーなんですよね~。
作ったのはジャン・ルソー。1954年の創業以来、半世紀以上にわたり時計ストラップなど高級皮革のマニュファクチュールとして知られる本丸で、とくに爬虫類系の通称エキゾチックレザーを得意とします。
職人による技術と経験の積み重ねがあるからこそ、蓄光成分を柔らかく立体的な皮革素材に浸透させるという難度の高い加工が適ったんです。
革全体にも蓄光成分が浸透していますが、鱗や符のスキマにあたる箇所が艶やかに強調されるところがミソ。ワニのワニたるワニワなワニがかつてないほどワニなんです(笑)。
とまぁ会話のネタには事欠きませんので、「見てごらん、ほら……」なんてフリで真夜中のクロコダイル・ダンディーになっちゃう♡ ってそれもアリゲーター!
夜に本性を現す肉食系レザー
エキゾチックレザーのキモたる鱗や符の模様がくっきりと浮かび上がる。素材のよさを引き立てるアレンジとはまさにこのこと!
夜光 性のアナタに♡
腕時計のダイヤルなどに採用される“蓄光成分”をしみ込ませたレザーアイテムのコレクション。オーダー後に製作されるため、鱗や符のパターンに同じものはひとつとしてない。時計ベルト4万2250円~(納期10日間~)、カードケース5万7000円、スマホカバー6万9000円(納期各3か月~)。
(問)アトリエ ジャン・ルソー
☎ 03-6280-6721
https://www.jean-rousseau.com/ja/the-manufacture/
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年9月号の記事を再構成]写真/工藤 恒(アルフォース) 文/礒村真介