特集・連載
Stand-in Soba (Noodle) Lovers!! Vol.5
ナスの旨みがギューと濃縮された、君塚の珠玉の逸品「茄子天そば」【SOBA Su Su Ryu】
蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~ 世界の蕎麦好きのみなさん、コンニチハ! ラーメンと比べて世界的には地味な存在ですが、移動中にサッと寄れて、お腹もコスパも大満足。そんな立ち食い蕎麦は江戸時代からあるニッポンが誇るべきカルチャーなんです。なにかと“東京”も注目されることですしね。ってことで、日頃のランチに観光に、世界中の人にぜひ立ち寄ってほしい蕎麦店を厳選しました。恥ずかしがらないで音を立ててソバをススろう! この記事は特集・連載「蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~」#05です。
東京都 豊島区 池袋 Toshima-ku Ikebukuro Tokyo.君塚
“Kimizuka”
茄子天そば
400円
Nasuten(※1) Soba – 400Yen
池袋西口五差路の角にあるのでわかりやすい立地。24時間営業で便利。しかも終日営業の店にもかかわらず手作り感にあふれた味わいがある。
■蕎麦 茹でめん。やや細く、茹でめんにしてはコシあり。悪くない。
■つゆ ダシいまひとつ、ややしょっぱい、甘くない。醤油がめだつ。
■茄子天 揚げ置き。コロモがぶ厚い。
■Soup: Dashi(※2) is so-so, little salty, and not sweet. Has strong taste of soy sauce.
■Tempura: Eggplant tempura, already made. Thick batter.
各種天ぷらが揃い、どれもうまい。なかでも珠玉の逸品がこの「茄子天」。
ボコボコとした風合いのコロモに包まれたマッシブな外観。揚げ置きながら、コロモは油切れよく、サクッとした歯触り。そうですね、喩えればケンタッキーフライドチキンのコロモのような食感。茄子天の場合は茄子とコロモがはがれちゃって悲しい思いをすることがよくあるのですが、ここのコロモは茄子をガッチリと抱きしめてはなさない。あくまでも一体感にこだわるコロモ。
茄子天を一口食べてさらに驚きは深まる。よく揚がっているにもかかわらず「フカフカ」なのです。茄子の身全体が適度に空気を含んでふっかりしてるのよ。かといってスカスカじゃない。茄子の旨みがギューと濃縮された充実感がある。
これは素晴らしい、凄みのある茄子天。きっと茄子の品種が特別なのではないでしょうか。スーパーで買ってくる茄子ではこういった風合いに揚げるのは難しいと思う。もちろん料理人の技量も高いことには間違いないが。
他所のどの店にも似ていない。ここだけのオンリーワン。孤高の存在。茄子天蕎麦部門では間違いなく優勝候補。
平日午後1時〜3時は卵の無料サービスあり。うれしいです。
桜海老天そば、麻婆そばにもそそられる。
■DATA
東京都豊島区池袋2-1-1
JR山手線・池袋駅西口。徒歩4分
24時間営業
評価は3点 ☆☆☆
Tokyo-to Toshima-ku Ikebukuro 2-1-1
JR Yamanote line 4 minutes’ walk from Ikebukuro west exit.
Always open.
A three-star sobaya.
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※Google Android/iOS対応
(※2)Sea food broth mainly made from katsuobushi/bonito flake.
(※3)Hot&spicy tofu.
情報提供・監修/ケビン(平林啓一)
オートバイに乗って900軒の立ち食い蕎麦店を探訪。最盛期には年間300軒を食べ歩く。立ち食い蕎麦チェーン店・個人経営店にかかわらず食す。また、生めん・茹でめん・冷凍めんにこだわらず、どれも大好き。