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九州エリアで見つけた小石原焼 小鹿田焼 有田焼 波佐見焼

いま続々とセレクトショップでの取り扱いが増えてきているニッポンの焼き物。海外のお洒落なプレートやボウルはもちろんいいけれど、ニッポンの焼き物だってアツいんです。今回は九州エリアで見つけた“今どき焼き物”たちをご紹介。服好きにこそチェックして欲しい逸品揃ってます!

伝統の“飛び鉋(かんな)”に、ディテール好きが萌える!!

小石原ポタリーのプレート&ボウル 商品拡大写真

模様にグッとくる。アクセはじめネイティブものが人気を集める昨今、そのトレンドは焼き物でも同じ!?

小石原焼は、ろくろの回転に合わせて鉋を当て表面を削る「飛び鉋」、刷毛などで泥を塗りその跡を残す「刷毛目」、釉薬や化粧土を垂らす「流し掛け」などなど、とにかく模様をつける技法が超豊富。

そんな昔ながらの模様がデザインとしてカッコイイと、ディテールを好む服好きからとくに賞賛されているんです。

たしかに得意の飛び鉋をシンプルにあしらったプレートもボウルも、今見ると超モダンに見えません? 女子からのウケも悪くなさそうですね♡

小石原ポタリーのプレート&ボウル 商品写真
小石原ポタリーのプレート&ボウル

伝統技法を用いた温かみある風合いながら、どんな料理にも合うモダンさを兼備。現地窯元とフードコーディネーター・長尾智子氏のコラボ作。プレートφ約19.5cm。2500円。ボウルφ約13×H7cm。2500円(以上、B・B・B POTTERS)

小石原ポタリーのボウル 商品写真
小石原ポタリーのボウル

裏側にも飛び鉋の美しい連続模様が!

小石原ポタリーのプレート&ボウル 飛び鉋による連続模様 拡大写真

小石原焼[こいしわらやき](福岡県朝倉郡)

17世紀後半、伊万里から招いた陶工らが開窯。飛び鉋、刷毛目、櫛目、指描き、流し掛け、打ち掛けなどで表現される独特の模様が特色。

 

“一子相伝”の秘技はプレミア感特大!!

大分県日田市 小鹿田焼 商品拡大写真

民藝の器として知られる小鹿田焼は、小石原焼の陶工を招いて開かれた「兄弟窯」。そのため技法や意匠には共通するものが多いのですが、ココには忘れちゃいけない独自のシステムが。

それは「一子相伝」だということ。今でも残っているのは開窯からの流れを汲む窯ばかり。土作りは男性が、装飾は女性が行い、家族ぐるみで焼き物を作る。窯元は代々長子が継ぎ弟子も取らないため、昔ながらの技法がそっくり残されてるってワケ。

なんと400年以上、脈々と受け継がれる秘伝の技。さらに、柳 宗悦に刺激を与えたなんてストーリーも相まってプレミア感は日本一!

大分県日田市 小鹿田焼 商品写真
左/飛び鉋など小石原の技法を受け継ぐ 中央/回転させながら化粧土をつけた刷毛を打つ 右/釉薬を上からかけ流し自然な模様をつける

7寸皿(飛鉋)&7寸皿(刷毛目)&8寸皿(青流し)

「用の美」を体現する小鹿田焼は、普段使いの器として最適。それぞれ独特な装飾もキャッチー。左上から、飛鉋/約φ21cm。2800円。刷毛目/約φ21cm。2800円。青流し/約φ24cm。3800円(以上、インターナショナルギャラリー ビームス)

小鹿田焼[おんたやき](大分県日田市)

大分県日田市 山あいの里山 イラスト画
山あいの里山にある窯元はわずか10軒

1705年、小石原焼の陶工を招き開窯。以来、その製法を一子相伝で守り続けている。民藝運動で注目を集め、重要無形文化財にも指定。

柳 宗悦(やなぎ むねよし)(1889〜1961)
無名の職人による美術工芸に「用の美」を見出す、民藝運動を起こした思想家。久留米の荒物屋で小鹿田焼と出会い、1931年には小鹿田を訪れ「日田の皿山」という文章を著した。

ライター 秦 大輔さん

小石原も小鹿田もその素朴な味は服好きにも刺さる! 昔ながらの製法や意匠を守り続けていますが、デザイン性が高く今でも十分新しい。オシャレなインテリアにもハマります!
(“焼き物大好き” ライター 秦 大輔さん)

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