特集・連載
なんと10か所もカスタマイズできる! 究極の自分仕様シャツ
BORN IN U.S.A CATALOG 2018 アイビーファッションにアウトドアギア、ミッドセンチュリー家具、etc.アメリカを代表するアイテムに今季異変が!? 本特集で扱うのは、今一番ワクワクする“老舗の新鮮”。今まで見てきたのとなんか違う、そんなフレッシュなアメリカものをお届けします! この記事は特集・連載「BORN IN U.S.A CATALOG 2018」#01です。
衿、袖、身頃、カフ、バックヨークなど10か所も生地を選べる、究極の自分仕様シャツ
カスタムなのに、ハンドメイド・イン・USAとは驚きだ!
アイビー再燃!の今季ですが、「なんか堅苦しそう……」なんて思ってない? だとしたら大間違い。アイビーの代名詞たるブルックス ブラザーズのポロカラーシャツだって、こんなクレイジーなんですから!
このシャツが生まれたのは’70年代。工場の見習い職人が練習で作った端材のツギハギシャツを見た役員が「これは楽しい」ということで、そのままファンシャツと命名(笑)。
加えて今年からは、パターンカスタムできるというのだから驚きです。しかも、昔ながらのハンドメイド・イン・USAで! 超正統派ブランドの、文字通りクレイジーな試みに要注目です!!
衿、袖、身頃、カフ、バックヨークなど、10か所も生地を選べる!!
ブルックス ブラザーズ
ファンシャツ カスタマイズ
創立200周年記念のファンシャツ カスタマイズでは3種類のフィットをベースに前身頃など全10か所をアレンジできる。生地はスーピマ綿のオックスで、ゴールデン フリース ロゴやイニシャルの刺繍も可。
無地8色、ストライプ7色計15種から最大5種をチョイス!
納期は6週間~。公式オンラインショップでもオーダー可能。各2万8000円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
祝・創立200周年!
シャツの聖地“ガーランド”を、緊急取材してきました!
「憧れのガーランドで、自分だけの一枚が作れるなんて嬉しすぎっっ!!」(編集部 サトミ)
USメイドの誇りとシャツ作りの伝統が息づく町
カスタマイズだけでも驚きなのに、生産は由緒正しきガーランドの自社工場というのもまたビックリ! その物作りを確かめるべく、アイビー好きの編集部 サトミがはるばるノースカロライナ州ガーランドへ。
この小さな町は、人口の大半がブルックス ブラザーズのシャツ工場の従業員で、祖父の代から勤めているという職人も数多い。ゆえに技術が連綿と継承され、クオリティもピカイチなのだ。
「遊び心が利いたシャツでも、物作りは生真面目。圧倒的な職人技に心打たれました。こんな工場で、自分だけのシャツを作ってもらえるなんて感激です」
美しい袖のギャザーと衿のロールこそ、手仕事の証なのです。
工場長
ジョン・マルティネクさん
「我々のシャツには職人の手仕事が不可欠。熟練のミシンワークが生み出す袖のギャザーとアイロンワークが生み出す衿のS字ロールこそ、ポロカラーシャツのシンボルなのです。ガーランド工場は各工程が分業で、皆がエキスパート。ファンシャツもここで作られます。」
ポロカラーシャツって何だ?
19世紀後半、創業者の孫にあたるジョン・E・ブルックス氏が英国でポロ競技を観戦していた際、選手たちのユニフォームの衿先が風で煽られないようボタンで留められているのに気づく。
これをヒントに彼は「ポロカラーシャツ」を考案。1896年以来、このシャツはさまざまなブランドに模倣され、永遠のスタンダードとなった。
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。