伝説モデルが今着けたいサイズに! 小径の名作時計たち
小ぶりな時計の控えめな感じが改めて新鮮に見える今、伝説モデルの復刻も続々この流れに……!
腕でガツンとインパクトを利かせたいときはデカ厚時計もありです。でも近頃のファッションはクリーンでシンプルな方向にシフト。そこにはデカ厚のオラオラ系より、昔ながらの小ぶりな時計のほうがスッと馴染むんですよね。
実際最近オシャレさんの間で小径時計が人気を集めているのはご承知でしょう。なのに依然時計界の大御所たちは、たとえ復刻作でも径40mmを超える大径で仕立て直すのがお約束で……な~んて思ってたら、今年のスイス新作時計展で異変が!!
時計史に残る名作がこぞって40mmを割るサイズで蘇ってくれたんです。なかでも秀逸なのが、オメガとロンジン。小径により本物のオリジナルと見紛う迫真のヴィンテージ感を獲得しつつ、搭載ムーブをはじめポテンシャルは現代時計界の最高峰! こんなの待ってたんじゃない?
無骨ながら美しい初代の味がそのまま38mmに!!
英国空軍に納入した時計をもとに、オメガ初の本格防水時計として1948年に開発された初代シーマスターの復刻作。小ぶりながらがっしりしたケースをはじめ、初代の面影を忠実に再現しつつ、高精度&耐磁性を誇る最新自動巻きムーブを搭載。
オメガのシーマスター 1948 マスタークロノメーター
径38mm。60m防水。SSケース。レザーストラップ。特製ボックスに替えのレザー&NATOストラップも同梱。11月発売予定。限定1948本。66万円(オメガお客様センター)
人気レトロダイバーズがオリジンの36mmに
同社の1960年代モデルを復刻した「ロンジン レジェンドダイバー」は、2007年の登場以来ヒットを続け、もはやブランドの大定番的存在だ。従来径42mmのみだったが、ユニックスモデルとして遂にオリジナルと同じ36mmを投入! これは欲しい。
ロンジンのレジェンドダイバー
径36mm。300m防水。自動巻き(L595)。SSケース&ブレス。今冬発売。28万6000円(ロンジン)
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年8月号の記事を再構成]
写真/谷口岳史 文/吉田 巌(十万馬力) 黒澤正人 スタイリング/鈴木 肇 イラスト/田中 斉