自分の適温を自分で作るにはどうする〜!?[暖冬アウター会議]
暖冬で通勤アウターへの投資は不要!? レイヤード術を活かした脱・アウター通勤のススメ
暖冬アウター会議
果たして服のプロはどういうアイテムに注目してるのか? ということでスタイリストの梶谷さんを筆頭に、ファッション業界人による暖冬アウター会議[暖軽通勤編]を開催。オシャレと適温を兼ね備える識者の目利き、ぜひ参考にしてみましょう!
教えてくれたのはこの方々!
左から 蒲生さん/中村さん/梶谷さん/篠塚さん/編集部カザマ
「SHIPS」プレス 蒲生龍之介さん
ドレスフロアスタッフを経て2023年からプレスを担当。身長171cm。
「TAKEO KIKUCHI」プレス 中村尚史さん
野球選手、米国のアパレルブランドなどを経て現職へ。身長194cm。
スタイリスト 梶谷早織さん
ビギンでもお馴染み、ドレスまでメンズ服に精通。身長159cm。
「麻布テーラー」プレス 篠塚 剛さん
ドレスだけでなく、休日カジュアルもオシャレと評判。身長171cm。
ビギン編集部 カザマ
仕事の影響からか、メンズ服もセレクトの範疇に。身長159cm。
通勤アウターへの投資が絶対ではなくなる!
もはや脱・アウター!?【暖軽通勤】が快適説
「ビジネススタイルもレイヤード術を活かせばアウターなしで行けます!」(梶谷)
カザマ すっかり暖冬が続き、わざわざ通勤アウターを用意する必要なくない?って人もいると思うんです。例えばオフィスワークが多く、オンタイムでは通勤のときくらいしかアウターを着ない人とか。それに電車の中でアウターを着てると暑くて、変に手荷物になるじゃないですか? そこで通勤アウターを用意しなくても冬を越せる、軽くて暖かい服があればいいなと。
梶谷 なるほど。例えばスノーピークのカーディガンはどう? 保温性抜群で、ジャケットの中に着たら通勤も行ける。会社に着いたら脱げばいいしね。
中村 たしかにいいですね! これ、僕も持ってるんですけど、めちゃくちゃ暖かいんですよ。それに360度ストレッチのシェルを使っていて、ジャケットのインナーに着ても動きやすい。
篠塚 ホントだ! すごくあったかいし、ストレッチも快適。ランチで外出するときはジャケットを羽織らず、これだけでもよさそうですね。
蒲生 ニューバランスのプリマロフト入りのカーディガンも使えそうですよね。どちらもノーカラーで、タイドアップにも合わせやすそうだし。
ジャケットにインで解決
右/【snow PeakのFlexible Insulated Cardigan】
2014年からある、スノーピークきってのアパレルの代表作。生地、中綿、糸までストレッチする作りで、アウトドアからタウンユースにも支持が高い。2万3100円(スノーピーク)
「所有してますが通勤にも最適だと思う」(中村)
左/【New BalanceのMET24 Padded Cardigan】
キルティングがなく、ウエストにコンシールファスナーによるポケットが付属。至極ミニマルな姿も好印象だ。2万2000円(ニューバランスジャパンお客様相談室)
「ノーカラーでタイドアップにも合わせやすい」(蒲生)
「昼休憩はジャケットなしで出掛けられそう」(篠塚)
中村 ちなみにジャケットだけで解決することもできそうじゃないですか?このアオキのパジャマスーツはモチっとしたジャージー素材で、めっちゃあったかい! 軽くて暖かい布団を着てるみたい(笑)。ストレッチ性もあって、気兼ねなく扱えそうです。
蒲生 へ~、今はこんなジャケットがあるんだ。ニュートラルワークスのジャケットも中綿入りでほんわかと暖かいし、それでいてすごく軽いのがいい! これも裏地にベストで見た高機能素材、オクタのフリースを使ってるんだ。だから優しい暖かさなのかな。
ジャケットで解決
右/【AOKIのパジャマスーツ ダウンファブリックジャケット】
特殊技術でダウンを挟み込んだジャージー素材を使用。ハリとコシがあり、ビジネスシーンでも活躍する。冬場に嬉しい静電気低減テープ付き。10月下旬発売。2万1890円(AOKIお客様相談窓口)
「このモチモチ感、布団みたいで面白い」(中村)
左/【NEUTRAL WORKS.のラビ/インサレーションテイラードジャケット】
表地に軽量で撥水性のあるシャドウリップ、保温性のある中綿入り、裏地にはオクタフリースと機能素材を駆使。非常に軽い着心地も魅力! 3万8500円(ゴールドウイン カスタマーサービス)
「暖かさはもちろん、なにより軽い!!」(蒲生)
梶谷 暖かいジャケットの定番でいうとツイード。それなら麻布テーラーの一着もオススメですよね。
カザマ へ~。ツイードっぽいのに、今までのそれとは違うような。
篠塚 これにはロロ・ピアーナの新しい生地、カシュピマというものを使っています。ウール、シルク、カシミアにコットンを加えていて、ツイーディな見た目ですが軽やかに着られますよ。
蒲生 お、ホントだ! ツイードというとラギッドなイメージだけど、全然違う。でも表情はツイードだからアウターライクに着られるのもいいですね。
中村 蒲生さん、似合いますね! 生地がソフトだから、今日着てるようなハイゲージニットにも滑らかに相性がいい。上品だけど堅苦しさがなく、内勤でお客さんに会うときにもよさそう。
梶谷 色味も明るくて、秋冬の着こなしを華やかに見せてくれそうだし、春にも活躍しそう。季節をまたいで長く使える、暖冬アウターにもピッタリ!
カザマ インナーとジャケット次第で、ホントにアウターがいらなくなっちゃいそうです!
ジャケットで解決
【azabu tailorのオーダーソフトツイードジャケット】
トレンド感があって、着回しやすい控えめなグレンチェック柄。ノータイでニットやBDシャツとも相性よく着られる。14万9600円(オーダー価格)(麻布テーラープレスルーム)
「上品だけど堅苦しくなく、暗くなりがちな秋冬にいいかも」(蒲生)
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篠塚 ドレス畑の僕が言うのもアレなんですが、ジョン スメドレーのニットシャツを活用するのはどうですか? 衿付きで品よく見えるし、メリノウールで着心地よく暖かい。しかもインナーはTシャツで楽チンできる(笑)。
カザマ それ、いいですね(笑)。
蒲生 インナーにニットを着た、アンサンブルもよさそうですね。ポロカーディガンがアウター代わりになるし。
梶谷 それもオシャレだね~!
トップスで解決
【JOHN SMEDLEYのTIBOR ニットポロシャツカーディガン】
定番のハイゲージニットよりもやや厚めの生地感で、ゆとりあるイージーフィット。フルボタン × 衿付きの表情も鮮度がある。6万1600円(リーミルズ エージェンシー)
「白Tだけでも十分暖かそう」(篠塚)
中村 このミフューのダウンシャツもおもしろくないですか? 暖かいけど、シャツで気軽って新鮮だな~(笑)。
カザマ たしかに何ソレ!?って話の種にもなりそう(笑)。暖冬アウターはいろいろと、着こなしの幅が広がることも楽しみになりそうですね♪
新種アウター!? で解決
【Miffewのオーバーダウンシャツ】
シャツ地は高密度タイプライター。ダウン量を細かく調整することで、パッと見はダウンに見えない仕上がり。衿裏に外して洗濯可能な汗よけパーツが付属。6万600円(ミフュー)
「シャツONシャツ、新しいけど身軽でいいかも(笑)」(中村)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。