[1位]今月のいいモノランキング
黄金比デニム「アナトミカ」の人気シリーズに初のブラックが登場
玄人の穿きたい!に応える黄金比デニムの初黒!
【アナトミカの618 オリジナルブラックデニム】
22007年に登場した「618オリジナル」を起点に、「スリム」や「テーパード」をラインナップする人気シリーズ。初めてとなるブラックデニムver.も、名意匠であるノンサイドシームの包縫いを踏襲し流麗なシルエットを実現した。インディゴよりもやや軽快な14.8オンスのデニムを採用している。3万1900円。11月発売。
風合い豊かな14.8オンスデニムは色落ちにも期待
玄人も待望
パルテノン神殿しかり、ダ・ヴィンチの人体図しかり、古代ギリシャ時代に見出され、建築や美術に大きな影響を与えてきた「人がもっとも美しいと感じる」1:1:618の比率。いくら時代が移り変わろうとも決して朽ちることのない、黄金比という永遠の摂理になぞらえ名付けられたデニムがあります。それがご存じアナトミカの「618」シリーズ。
アメリカ海軍の作業着をデザインのベースにしながらも、仏のカリスマ、ピエール氏によってアナトミカルに構築されたそのデニムは、いつ穿いても古臭さを感じさせない美しいシルエットが特徴です。ビギンでも、その計算され尽くしたデニムを長年取り上げ続けてきましたし、惚れ込みすぎて買い足し続ける人も少なくないことでしょう。
いわばこれは、シルエットのひとつの黄金比。ヴィンテージもレプリカも、ひと通りデニムを経験した玄人も納得の名作なんですね。
パンツ側面にシームがなくシルエットを邪魔しない
そんな傑作でありながらこれまで一度も作られることなく、オリジナルの発売から17年を経た今ようやく登場したのがご覧の一本。側面に縫い目のない「ノーサイドシーム」や股上深めのストレートシルエットなど、傑作を傑作たらしめる要素はそのままに、今回採用された「ブラックデニム」は意外にも初めてなんです!
ときはネオヴィンテージなブラックデニムも価格が上昇する令和時代。そのトレンドは感じつつも、安直に飛びつくにはデニムを知りすぎてしまった玄人のみなさんも、こんな一本なら願ったり叶ったりでは? 大穴トミカルなブラックデニムでフレッシュに甦った名作は、オールデンのVチップ合わせも新鮮に。
つまり玄人好みな穿きこなしもちゃっかり現代的にモディファイしてくれるというわけなんです!
腰から裾にかけてスゥーっと落ちる美シルエット
(問)アナトミカ 東京
☎ 070-3144-0378
※表示価格は税込み
[ビギン2024年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。