【英傑ライトアウター5選】先駆者のDNAを受け継ぐ“意気軒高”ブランドがアツい!
とことん冬を乗り越えるライトアウター革命
ここ数年は暖冬傾向。本格的な冬到来までの僅かな期間しか着ない、軽めのブルゾンやコートにあまりお金をかけたくない人もいるでしょう。季節の繋ぎのつもりが、着こなしを工夫しながら真冬まで着続けていた…なんてことも多いのでは? とすれば、軽めのアウターこそ、イイものを選ぶのが賢いと思うんですよ。そこで今回は、大英アウターが暖冬の主戦力だ!!と高らかに提唱。由緒正しき英国ブランドのライトアウターであれば、様々な着こなしを大人に格上げ。ビギンが見繕った英国逸品アウターをぜひチェック!
じつは英国製のライトアウター[英傑5選]
百年モノの殿堂ブランドに限らずとも、偉大な先駆者に憧れ、フォローアップする、英国生産にこだわるライトアウターが存在する。アウター大国のDNAを受け継ぐ意気軒高ブランドを抑えておくのは服好きの大事な使命だ。
バブアー出身者が製服の全工程に理想を注ぎ込んだ
English Utopia(イングリッシュユートピア)
ブレイク
古きよきバブアーを彷彿とさせるのは、バブアーのヘッドデザイナーを経験したゲイリー氏が立ち上げたブランドだから。衿元のコーデュロイや細かな部材も英国製にこだわり、軽量かつベタつきの少ないワックスコットンはスコットランド・ダンディー地方の老舗ハリー・スティーブンソン社の生地だ。11万5500円(アーチ東京)
ハンティングジャケットのゲームポケットを踏襲
サヴィルロウ出身者が人脈を生かして作る日常着
S.E.H KELLY(エスイーエイチケリー)
ドンキージャケット
英国の湾岸や炭鉱で働く労働者が愛していた防寒着、ドンキージャケットを英国の素材&巧みな仕立てで再構築。ロバの耳を連想させる衿と、その柔和さと調和のとれたステッチレスの滑らかなショルダーラインが真骨頂で、コンビ使いしたセイルキャンバスも相まって雨の浸入を防いでいる。20万6800円(マッハ55リミテッド)
フロントポケットの横はハンドウォーマー
NYトラッドの老舗が本場英国にキルトアウターを発注
Kingswood(キングスウッド)
キルトジャケット
ブランド自体は米国トラッドブランドのOEM先として名を馳せてきたが、本作は伝統的なキルティングアウターを形にするためバーミンガムの専門工場にオーダー。立体的なボックス型シルエットで、運動性を確保する広めのスリーブ、コンパクトな衿など、着心地やルック向上のためにパターンを煮詰めた。3万2780円(メイン)
袖には擦り切れ補強のコーデュロイ素材を使用
英登山界の要人ピーター・ハッチンソン氏が手掛ける
P.H. Designs(ピーエイチデザイン)
ダイヤモンドステッチ カーディガン
ダウンの品質を示すフィルパワー表示を業界へと広めたブランドだけに、800フィルパワーの高品質グースダウンを使用。だからふんわりライトで暖かいカーディガンもお手のもの。マンチェスターに国内唯一のダウン専門工場を構え、十数名の少数精鋭による生産で品質を保っている。19万8000円(グラストンベリーショールーム)
ポケットの中はハンドウォーマー仕様
英在住の日本人デザイナーの熱意と創意による英国製
ALLEVOL(アレヴォル)
ブリティッシュミリタリー リバーシブルジャケット
カーキ面は1940年代の英陸軍特殊空挺部隊の支給品を、ネイビー面は20世紀後半に英空軍の航空母艦甲板作業員へ支給されていたスモックが元ネタ。カラーやポケット等のディテールを変化させ、1着で陸空海の気分を味わえる。英国製の高密度シャワープルーフコットンを用い、縫製も英国で仕上げた。8万万9100円(ジェラード)
ミラレーン社の耐水生地を2色分堪能!
※表示価格は税込み
[ビギン2024年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。