デイパックだけじゃない！グレゴリーの表になる裏話【Vol.1アルパカギアワゴン】

「背面こそ正面」。これは背負い心地命のバックパック作りにおける創業者ウェイン氏の格言です。本連載はその哲学を受け継ぎ、今後グレゴリーの代表作であるデイパックに匹敵するような、裏名作をお届けしていきます。

Vol.1
アルパカギアワゴン

記念すべき第１回目は、なんとグレゴリー史上初となるアウトドアワゴンにフォーカス！

「このジャンルは選択肢が少ないのが現状です。それならデイパ界での異名と同じように、ワゴン界でもロールス・ロイスを作ってやろう！と、長年アウトドアで培ってきた技術力＆デザイン力を注ぎ込みました」と中島さんは語ります。

特筆すべきは自社でイチから開発したという、直径20㎝超えの巨大ホイール！　デ、デカい！「ここが小さいと、砂地などの柔らかい地面の場合、めり込んで転がしにくい。でもこれだけ巨大ならどんな路面でもスイスイ♪ 　機動力の要の部分なので相当コストをかけました」

さらに地味に嬉しいのが、その自慢の巨大ホイールまですっぽり覆ってくれる、大型のストレージケースが付属してるってところ（喜）。

「大抵のワゴンはケースがボディまでしか覆えなくて、ホイールは剥き出し。でもそれだと車に積んだ際、ホイールの汚れが車内に付着してしまいます。さまざまなフィールドで使うことを考えて、全体を覆えるように設計しました」

リアルな使用シーンを想定して付属品まで入魂する姿勢は、実にグレゴリー的。すぐに組み立て⇔折り畳みできる簡単構造といい、信者を裏切らない雄々しい外見といい、まさしくワゴン界のロールス・ロイス！

耐荷重も約110㎏と、荷物をガンガン積んでも安心安全だし、万が一壊れたとしても、タイヤなどの主要なパーツは交換できるようになっているなんて……まさに一生モノじゃないですか！

巷のワゴンと差別化を図りたいなら迷う余地なしでしょ？

直径20㎝超えの特製ホイールのおかげで、泥、砂、岩、砂利と、どんな悪路も超スムーズ。耐久撥水加工済みの600デニールポリエステルリップストップ生地のおかげで水にも強し。

プロダクトスペック

アルパカギアワゴン／底がメッシュ地になっており、砂汚れなども手軽に除去できるほか、着脱可能なバイカラーフロアマットも付属。レイン＆サンカバーや多目的に使える内ポケットが完備されてい
るのも嬉しい。使用時／W98×H59×D53㎝。収納時／W45×H80×D20㎝。3 万9600円。

今作は新設された「アルパカギアオーガニゼーション」シリーズからリリース。さまざまなアウトドアギアを機能的に整理＆収納するツールで構成されており、シリーズ名は荒野で荷物をタフに運搬するアルパカに由来する。

「アルパカギアオーガニゼーション」はバリエも豊富なんです！

Ａ：アルパカギアポッド／アイテムを保護するパッド入りかつメッシュによって視認性も担保したギア収納ケース。５L4950円。10L6050円。

Ｂ：アルパカワイドマウスケース／フレーム付きのジッパーアクセス式開口部によって、パカッと開いて使いやすいソフトストレージ。25L1万6500円。50Ｌ版(2万4200円)もあり。

Ｃ：アルパカギアトート／アルミニウムフレームの開口部に、折り畳み可能なボディを設けた使い勝手抜群のギアトート。収納時のスタッフサック付き。30L1万1000円。70Ｌ版(1万5400円)もあり。

Ｄ：アルパカギアボックス／防水性や防塵性、耐久性に優れたギアボックス。ヒンジ設計により、左右どちらからでもアクセスが可能であるほか、スタッキングができるように設計されている。45L9350円。

問い合わせ先／グレゴリー/サムソナイト・ジャパン☎ 0800-12-36910　グレゴリー公式ホームページ
写真／上野 敦(プルミエジュアン)　文／黒澤正人　イラスト／新地健郎　編集／増井友則(Begin)