男が安心して穿ける軍モノ由来のゴン太!:スロウガンのベンタイルワイドチノ
意味のあるデカさといえば、スロウガンのワイドチノも見過ごせません。無体なまでのワタリの広さですが、それもそのはず、これは米軍が寒冷地用に1951年に開発したオーバーパンツが元ネタなんです。
そのパンツは、最初から“軍パンの上に穿く軍パン”として作られており、当然のように超太め。
今作では、その生地をクタッとした綿ナイロンからガシッとハリのあるベンタイル素材に換装したもんだから、余計にゴン太さ加減が際立ったというわけです。
この太さに加え、膝のタックやウエストの平紐といったオリジナルに倣ったディテールでコクを深めたのも今作の見どころ。こういう軍モノ由来の一本なら、流行りのオーバーシルエットもミーハーっぽくならずに穿けるはずですよ。
モデル写真/上半身をすっきりまとめるのが太パン攻略のカギ。子供っぽくならないよう足元を革靴で締めるのも、オススメの手だ。キャプテンサンシャインのシャツ2万6000円、同ニット2万6000円(以上、クリップ クロップ)ノース ワークスのバングル2万2000円(HEMTPR)パラブーツの靴6万5000円(パラブーツ青山店)
1951年に開発されたオーバーパンツって?
“M-51 オーバーパンツ(正式名称:トラウザース・シェル・アークティック M-1951)”は、寒冷地でカーゴやライナーパンツの上に穿くことを前提に開発。当時の米軍が取り入れた“レイヤー”システムを代表するモデルだ。
スロウガンのベンタイルワイドチノ
古着好きの間で有名な“M-51 オーバーパンツ”の基本デザインやシルエットはそのまま、チノパンにアレンジ。生地には丈夫で撥水性に優れるベンタイルを使用しており、ヘビロテもへっちゃら。2万2000円。(スロウガン)
オリジナル同様膝にタック入り
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年6月号の記事を再構成]
写真/大嶽恵一 文/いくら直幸 吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 星野勘太郎 伊藤美玲 礒村真介 桐田政隆 黒澤正人 今野 壘 黒澤卓也 栁澤 哲 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/北村達彦 イラスト/TOMOYA daisketch
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