ループウィラーの“中の人”人気No.1スウェットは何？ 中の人に直撃取材！

ファッションに限った話じゃないけれど、今の世の中ってありとあらゆるモノの選択肢が多すぎる！　ググってみれど同じようなアイテムが星の数ほどヒットして、結局決めきれずに断念無念また来週(泣)なんて、ね？

だ・か・ら聞いてきちゃいました。ブランドをよく知る人たち、そう、いわゆる“中の人”の所有率がもっとも高いウラ定番を！　結局そういうモノこそ最強じゃん!?な連載企画、記念すべき第1回は、「ループウィラー」です！

吊り編みスウェットの伝道師の“中の人”人気No.1は？

ループウィラーといえば、1999年に創業した“世界一正統なスウェット”を掲げるジャパンブランド。

1960年代中頃まで主流だった旧式吊り編み機を現代に蘇らせ、日本はもとより世界における吊り編みスウェットの地位を押し上げた伝道師、ってのはもはや説明不要ですよね。

吊り編みならではのシームレスでゴロつきのない丸胴ボディ、ヴィンテージスウェットにも見られるV字ガゼット、古きよき特殊ミシンを使って仕上げられたフラットなシーム部分など、正統たる所以には枚挙にいとまがない！　そんな定番ブランドの、“中の人”人気No.1は果たして!?

教えてくれたのは……

スタッフ所有率100％！「LW290 」が人気No.1

20年超の歴史の中でこれまで数々のモデルをリリースしてきたループウィラーの中でも、近年とくにめざましい支持を集めているのが2012年に定番化された、こちらの“LW290 LWライト吊り編みハイジップフーディ”。

聞いて驚く所有率は、なんと100％なんですって！　そのいちばんの理由はズバリ、フロントジップとともに構成されるネック部分の高さにありました。

「いわゆるジップアップフーディといえば、ファスナーが鎖骨の中心あたりで途切れているのが普通。

ですがこの“LW290”は、アゴ下までシュッと伸びたハイジップ仕様になっていて全閉めすれば首元スッポリ。ファスナーを開けてもその立体感は健在で、それが首元に普通のジップアップフーディにはないニュアンスをもたらしてくれるってわけなんです」

ファスナーの開閉によって気温の変化にも臨機応変に対応でき、季節を問わず着られるというのも人気の理由。そんなメリットたっぷりなハイジップ仕様、探しても意外と少ないんですよね～。

そしてそのメリットを全面的にバックアップするのが、“LWライト”生地です。

持ち前のモチッとした生地感はそのまま、6番裏糸の定番肉厚生地である“LWベーシック”に対し、少し番手の細い9番裏糸のライトウェイト生地に仕上げたのがLWライト。

一番の魅力は何といっても軽快に着られることでしょう。着こなし次第で3シーズン活躍する汎用性は、考えようによっては定番生地よりもメリットがデカい！　上野さんが解説してくれます。

「厚すぎず薄すぎずのちょうどよい厚みなので、ゴワつきが少なくその上にアウターを羽織ってもパツパツしにくいんです。また、フードがややコンパクトな作りになっていたり、スリムすぎずワイドすぎない絶妙なシルエットであったりすることも、INにOUTに重宝する所以です」

ちなみに、身長168cm62kgの上野さんはこのときMサイズを着用。首回りのニュアンスや程よいシルエットなど、白Tにサラリでオーラを放ってしまう理由がおわかりいただけたでしょうか？

あまりの万能っぷりゆえ、店頭に立つスタッフさん全員がこのLW290を着ちゃってるっ！なんて日もあるそう(笑)。お客さんからも長らく支持されていて、その人気は海外にまで拡大中だとか。

“中の人”人気No.１でお客さんにも愛されるLW290は、文句なしの秀作といえるでしょう！

ちなみに……「LW01」も所有率100%！

ブランド創設と同年に誕生した記念すべきファーストモデルということもあり、「LW01」も驚異の所有率100％！な大定番。

先にも触れた6番裏糸の地厚なスウェット生地を、オーセンティックなややタイトめフィットに仕上げた「世界一正統なスウェット」の原点なのです。

当然これを知らずしてループウィラーは語れない!?　“中の人”がハズせないのも納得ですね。

INFORMATION

（問）ループウィラー千駄ヶ谷
☎03-5414-2350
https://www.loopwheeler.co.jp/

※表示価格は税込み

写真・文／菅 拓哉