これほど10年後が楽しみな一本ってそうそうない。
デニムはいつの時代もワードローブの柱石となるアイテム。だからこそ間違いのない一本を手に入れたいわけで。そこで今回はビギンが10年後も愛し続けられるプレミアムモデルを選抜。2018年におけるスタンダードデニムの決定版をお届けします!
リゾルト 710
RESOLUTE 710
デニムは不思議な服だ。普通の服には劣化である経年変化による色落ちが、デニムにとっては最高の愉楽なのだから。たとえば、リゾルトの「710」。日本デニム界の巨匠、林 芳亨氏が手掛けるブランドの定番は、唯一無二の縦落ちが目の肥えたデニム通たちを唸らせる。
その秘密は備後地区の熟練職人が作る毛羽立ちのある生地にある。デニムが体に馴染むにつれ、この毛羽立ちが膝や太腿と擦れて色が落ちていく。こうして生まれる濃淡が絶妙なカラーコントラストを生み出すのだ。その味わいはビギン編集長の愛用品が証明する(写真左)。
さあ、アナタも「710」に自分だけの縦落ちを描こう。


66にインスパイアされた看板モデル。生地は洗うたびに毛羽立つ1960年代デニムを忠実に再現したもの。7種類揃うレングスや立体バックポケットなど、随所にカリスマの叡智が宿る。2万2000円。
(問)フロート ギャラリー
☎03-3780-0480
http://www.resolute.jp/
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年4月号の記事を再構成]
写真/竹内一将(STUH) 文/押条良太(押条事務所) スタイリング/鈴木 肇