特集・連載
食卓も盛り上がる♪ 箸置きで楽しむ「鳥獣人物戯画」「表富士」
アートのある生活 最近のミュージアムグッズは、単なるお土産品にあらず。そのこだわりやセンスの高さは秀逸で、生活に取り入れれば知的な雰囲気も漂います。今こそアートの世界に触れるべく、ここで基礎教養&ビギン目線のウンチクも交えてアイテムをご紹介! この記事は特集・連載「アートのある生活」#01です。
おうちでも手軽にアートの世界に触れられる、お土産にもぴったりな箸置きを、基礎教養&ウンチクも交えてご紹介。
計27種の動物が隠れています
鳥獣人物戯画
動物たちがコミカルに描かれた《鳥獣人物戯画》。じつは甲乙丙丁の4巻で構成され、合計27もの動物が登場するって知ってました? こう見えて(!?)国宝作品ですが、じつは作者の署名がなく、誰が何のために描いたのかは不明。それゆえ食卓で物語を妄想するのも盛り上がりそう♪
アート箸置き
鳥獣戯画
透明なアクリルに名画が浮かび上がった箸置きで彩りをプラス。W1.5×H7.3×D0.8cm。4620円(hmm,by東京都美術館ミュージアムショップ)
乙巻▼
動物図鑑のような巻で、16種もの動物が登場。
丁巻▼
動物は登場せず、人物のみで構成された巻。
丙巻▼
人物戯画と、擬人化された動物戯画で構成。
甲巻▼
11種の動物が登場。箸置きは代表的な場面を抜粋している。
「三十六景」実はウソ!?
表富士
西欧にも影響を与えた絵師・葛飾北斎。富士山の景観を描いた《富岳三十六景》が有名ですが、じつはこれ全46図あるんです。初版はたしかに36図で、これが表富士と呼ばれるもの。その後ヒットに味をしめた版元が裏富士となる10図を追加で出版。江戸商人の才覚が、この矛盾を生んだってわけ。
アート箸置き
北斎 神奈川沖浪裏
W1.5×H7.3×D0.8cm(1個)。4620円(hmm,by東京都美術館ミュージアムショップ)
表富士の一部
左から《凱風快晴》、《神奈川沖浪裏》
裏富士の一部
左から《東海道金谷の不二》、《相州仲原》
江戸っ子はこれを見ると初カツオを思い出す?
北斎が描いたのは三浦で獲れた初カツオを乗せ江戸へ戻る船。ゆえに江戸っ子はこの絵に食欲を刺激されるとか。
葛飾北斎
1760~1849年。じつは北斎、私生活では大の掃除嫌い。部屋が汚れるたびに引っ越しを繰り返し、その数90歳の生涯でなんと93回。一日に3回引っ越したこともあるとか!
GPIWの象徴、山と波も“HOKUSAI”風に!
メンズ・GPIW・オーガニック・ポケット・Tシャツ
パタゴニア50周年で復刻された同社の前身「グレート・パシフィック・アイアン・ワークス」のグラフィックにも! 5940円(パタゴニア日本支社カスタマーサービス)
※表示価格は税込み
[ビギン2023年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。