週7で着たくなるコートのベストバランス
コートでホワイトプランを探るなら、やはりどのくらいの頻度で着られるか!?が重要。その基準に照らせばON・OFF問わないそれが強いのは明白です。そこで見えてくるのが、復活&別注合戦で話題のバブアー「ゲームフェア(※1)」の導入。品性とカジュアルさを兼備し、抜群の守備範囲を誇ります。
決め手は「ビューフォート」より長く「ボーダー」よりやや短い、“絶妙な中間丈”にあり。以前「アナタはどっち派? 一撃でオーラを獲得する長バブor重ね技で一本!な短バブ」でも、お洒落見地からみて「トランスポート」の“長めの短丈”がいいと論じましたが、バブアーは本当に丈感がうまい!
この究極の中庸たる膝上丈×持ち前のヘビーデューティのタッグが、スーツの装いをこなれさせ、かつカジュアルに合わせても大袈裟に見えない“ON・OFFコートの理想のバランス”を生むのです♡
そしてもう1つ、選びに大切なのが素材の軽さ。丈が丈だけに、重量が着心地を大きく左右しますからね。今回ご紹介する3着は模範解答ですから、あとはお好みでど~ぞ!
ゲームフェアは1960年代~90年代後半まで展開のあったロングセラー。釣りや狩猟用に作られ、乗馬や競馬観賞時にも親しまれたという由緒正しきコートである。
「バブアーの中間丈」=ビューフォートより長くてボーダーよりちょっと短い
過去にビギンでは、バブアーの傑作モノの結論として「トランスポート」を挙げたが、理由はレイヤードが最もこなれる丈感だから。しかしドレス相性でいえば、より長めの着丈に分がある。そして膝下丈の「ゲームフェア」は、中庸ゆえビジカジ双方に馴染みがいいのだ。
BARBOUR×SHIPS[バブアー×シップス]
¥64,900
ゲームフェア 4oz ワックスドコットン(写真右)
伝家の宝刀・ワックスドコットンの風格はそのままに、オンスを6ozから4ozへ。より軽やかに着られるようアレンジした一着だ。ジップのコイル部のみを剥げたようなシルバー色とすることで、ヴィンテージ風の味を表現しているのもウマい!(シップス 渋谷店)
この重厚感にして着用感は実に軽やか~♡
BARBOUR×green label relaxing[バブアー×グリーンレーベル リラクシング]
¥55,000
ゲームフェア ベンタイル(写真中央)
綿糸を高密度に打ち込んだベンタイルクロスを使用。マットブラックの生地使いにより、シックな雰囲気に生まれ変わったゲームフェアだ。肩や袖回りは一回り大きくして、さらりとイマドキに。(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング 自由が丘店)
俄然シックに着られるマットブラック!
BARBOUR×URBAN RESEARCH[バブアー×アーバンリサーチ]
¥57,200
ゲームフェア コーデュラナイロン(写真左)
ストーンベージュのコーデュラナイロンを用い、ステンカラーさながらのキレイめフェイスに仕上げた一着。身幅やアームホールに余裕をもたせ、程よいオーバーシルエットに調整しているのもミソ。バサッと羽織るのがサマになる。(アーバンリサーチ ルミネ新宿店)
パリッとした生地感がクリーンな表情を生む
程よい抜け感がスーツスタイルをこなれさせる!
ブリッラ ペル イル グストのスーツ13万2000円、ビームスFのタイ9900円、クロケット&ジョーンズの靴8万300円(ビームスF)ブルックス ブラザーズのシャツ1万6500円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)アヤメの眼鏡3万8500円(アヤメ)キングセイコーの時計19万8000円(セイコーウオッチ お客様相談室)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。