革製品のメンテナンスはここでおさらい! 革小物(革カバン)基本メンテ術
靴はいつもピカピカなのに革小物はチョットなアナタ、革小物にも愛情注いであげませんか? メンテ達人直伝のスゴ技を駆使すれば、革小物が新品のように生まれ変わるだけでなく、周囲のアナタを見る目も変わりますよ! 教えてくれたのは、革職人歴20年の達人、GANZOの小平陽介さんです。
Before
あらゆる革製品に応用できるメンテ術をここでおさらい
正しいメンテは正しい道具から。必須なのは汚れ落とし用と仕上げ用のブラシ2本、革専用クリーム、ウエスです。「クリームは端で試し塗りをしてから広げましょう。革小物の中に手を入れ、浮かせた状態で塗れば、カード室のアタリが出ることもありません。ちょっとした傷なら、周囲に馴染ませて目立たなくすることができますよ」
メンテグッズ
左上/豚毛ブラシ 右上/馬毛ブラシ 左下/コードバンクリーム 下中央/ブライドルレザークリーム 右下/デリケートクリーム
ブラシは堅牢な独製。クリームは右から、カーフなどのデリケートレザー用、蜜ロウ入りのブライドルレザー用、パラフィンワックス入りのコードバン用。ガンゾの馬毛ブラシ1500円、同豚毛800円、同クリームは右と左各55g、中50g。各2000円。以上(問)GANZO TEL.03-3408-1703/06-6120-9977
【1】馬毛ブラシでホコリを取る
柔らかい馬毛ブラシで強めにブラッシングして、革表面の汚れを落とす。汚れやホコリが溜まりがちなステッチの縫い穴も忘れずに。
【2】クリームをフタでのばして革に塗り込む
米1 粒分ほどのクリームをウエスに取り、フタ裏でのばしてから、革小物を机などに置かず、浮かせた状態でやさしく塗り込んでいく。
【3】1時間くらい寝かせてブラッシング
クリーム浸透後、豚毛ブラシで、大きめのストロークで磨く。最後に新しいウエスでから拭きし、摩擦熱で艶やかに仕上げたら完成。
※ブライドルレザーは背部分が割れやすいのでケアも!!
堅牢なブライドルレザーの革小物、折り目部分がヒビ割れしやすい傾向にある。革専用クリームを重点的に塗り込んでケアしよう。
After
ショボくれていた革財布が、まるでエステ帰りのようなしっとりした艶肌に変身!この一連のメンテは革カバンにも応用可能。
GANZO
小平陽介さん
メンテナンス達人
表参道のガンゾ本店に常駐し、修理からオーダーまで請け負う革職人歴20年のベテラン。趣味は革小物作りという根っからの職人。
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/植野 淳 文/山田純貴 間中美希子 礒村真介 黒澤正人 スタイリング/佐々木 誠