特集・連載
復刻モデルとの価格差も人気の要因に。カルティエのマストタンク
結局得する「一生モノ」 うまい棒に牛丼、電気代まで値上がりだって!? どうする?どうなる?日本経済、ぼくらの未来。Beginが愛するベーシックな服や靴や小物を見ても、値上がりこそすれ、値下がる気配はありません……。こんな時代に誰がした? 否、こんな時代だからこそ!せっかく買うなら、ず~っと使えて、長~く愛せるモノこそ絶対正義! この記事は特集・連載「結局得する「一生モノ」」#40です。
“ヴィン腕アナリスト” 江口時計店 代表 江口大介さんが解析
「昨年から急上昇してるのが70s単色文字盤!」
今ヴィンテージ時計で、とりわけ注目度が急上昇中なのがカルティエのマストタンク。江口時計店の江口さんによると、とくに単色文字盤の争奪戦がすごいことに。
「従来はローマンダイヤルというイメージでしたが、76~80年代初めまでしか生産されなかった単色ダイヤルが2021年に復刻されました。価格は160万ほどします。ただヴィンテージは20万くらいで買える。だからヴィンテージの人気が急上昇したんです」。
「実際にうちでも単色の問い合わせが多くなり、世界の市場でもグンと単色の価格が高騰している。マストタンク自体の人気も高まっていて、今後も価格上昇は確実。ローマ数字も含めて、早いうちに買っておくのが正解と言えますね」
単色文字盤が復刻されたことでヴィンテージも人気うなぎのぼり
ヴェルメイユケースとの組み合わせもエレガント
Cartier[カルティエ]
マストタンク
傑作「タンク」の名を広めるために70年代に誕生。シルバーに金のコーティングを施すヴェルメイユ技法のゴールドケースが目印だ。W24×H31mm。手巻き。21万7800円~。下のローマ文字盤29万8000円(江口時計店)
ローマ文字盤も価格高騰傾向に
ここ1年で市場が異変。購入は、なる早がベスト
[マストタンクの価格動向]
江口時計店 代表
江口大介さん
カルティエ、オメガ、ロレックスなどのアンティーク・ヴィンテージ時計を中心に揃える吉祥寺の名店のオーナー。修理工房も併設して、アフターフォローも安心だ。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。