ノータイでもキマるのが最高に便利。米国2大BDにもノーアイロンシャツが存在
全ビギン読者の大好物とも言えるボタンダウンシャツ。じつは本家・米国の2大ブランドは、以前から“ノーアイロンBD”を手掛けていたんです。果たして実力はいかに?
「シャツが毎日必要」なBeginキノシタがその道のプロ2人と座談!
「スタイリング」のプロ
スタイリスト 武内雅英さん
スーツからカジュアル、全方位に精通する敏腕。若手編集部員の悩みも聞いてくれる頼れる兄貴で、いい店から赤ちょうちんまで精通する。
「作り解説」のプロ
ライター 吉田 巌さん
もはや全編集部員の新人時代を知る、部員の駆け込み寺。230回を超える「ザ・スーツカンパニー」連載の担当としても長年活躍中!
毎日の仕事でシャツが必要
Begin キノシタ
MEN’S EX志望だったはずが、Beginでも営業担当に。28歳、働き盛り、(先輩譲りの)ヤンチャ盛り! 誰が言ったか、イケメンのさかなクン。
米国のトラッドマインドが息づく超オイシイ存在!
キノシタ クールビズの時季はノータイがキマるBDシャツが重宝しますよね。この分野でおすすめのノーアイロンシャツってあります?
武内 ズバリ、ブルックス ブラザーズやJプレスといった王道のアメトラブランドから狙うのはどう?
左/Jプレス 右/ブルックス ブラザーズ
キノシタ いいですね〜。ずっとイタリア系の色気あるファッションのほうがモテると思っていたんですが、兄弟誌の『MEN’S EX』でも最近トラッドを推してるし、乗り換えようかなと思ってたところです。でもこういうアメリカの老舗がノーアイロンを作ってたのは知らなかったなぁ。
吉田 何言ってるんだよ。たとえばBDシャツの生みの親であるブルックスは、ノーアイロンシャツの元祖としても有名。なんと1953年から展開しているんだぜ。
武内 同じくJプレスも早くから手掛けていますよね。
吉田 そもそもアメトラとは昔から合理性を重んじるスタイルでもあることを考えると、こういう便利なシャツに注力するのは必然かも。
武内 ちなみに、ともにノーアイロンになっても衿のロールの美しさをはじめ、ディテールへのこだわりは健在。
「ロールの美しさはノーアイロンでも至極」―吉田さん
ブルックス ブラザーズ
吉田 ブルックスは伝統のS字ロールをちゃんと踏襲してるもんね。Jプレスは衿の後ろ側にもボタンがあり、背ヨークの中央にはハンガーループも装備と、こっちもクラシックな仕様に則っているよ。
Jプレス:伝統のディテールもきっちり踏襲
キノシタ 生地の風合いもいいですね。
吉田 どちらも最高級のスーピマコットンを惜しげもなく使用しているからね。
キノシタ とくにJプレスのものは、光沢といい、しなやかさといい、とてもノーアイロンとは思えません。
Jプレス:うっとりするほど柔らかな生地感♡
吉田 コットン100%だからね。ちなみにブルックスもスーピマコットン100%のノーアイロンを展開しているけど、今回紹介したのはポリを僅かに混紡し、抜群のストレッチ性を適えたもの。
キノシタ おっ、めちゃグイ~ンとストレッチしますね!
ブルックスの生地は高いストレッチ性も+
武内 ノータイもいいけど、これら2大アメトラブランドのノーアイロンBDなら、タイドアップもキマらないわけがない。とくに紺ブレに合わせる一枚としては最高だと思うよ。
ブルックス ブラザーズのブレザー 7万5900円、同タイ 1万5400円(ブルックス ブラザーズ ジャパン) その他はスタッフ私物。
Beginキノシタ「クラシックで年上のお姉さんに好かれそう」 武内さん「BDのロールが美しくノータイでもいいね」 吉田さん「老舗だけあって生地もこだわりあるな」
Brooks Brothers[ブルックス ブラザーズ]
BD&ノーアイロンの先駆による渾身の一枚
胸囲と腕回りを細くしたモダンな「Regent Fit」のノーアイロンシャツ。スーピマコットンに僅かにポリウレタンを混紡し、動きやすさも抜群だ。もちろん背面にはボックスプリーツ入り。1万7600円。トップ写真のニットタイ各1万5400円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
J.PRESS[Jプレス]
高い機能性を備えつつ超長綿の上質感をキープ
長年人気を博す「プレミアムプリーツ」コレクションのドレスシャツ。高い形態安定性を備えながらも、高級原綿のソフトな風合いと自然な光沢感を少しも損ねていない。ステッチワークも美しく、仕立ても隙なし! コットン100%。1万4300円(オンワード樫山 お客様相談室)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。