特集・連載
芸能界を代表するベーシックヒーロー 光石 研さんの一生モノ3選
結局得する「一生モノ」 うまい棒に牛丼、電気代まで値上がりだって!? どうする?どうなる?日本経済、ぼくらの未来。Beginが愛するベーシックな服や靴や小物を見ても、値上がりこそすれ、値下がる気配はありません……。こんな時代に誰がした? 否、こんな時代だからこそ!せっかく買うなら、ず~っと使えて、長~く愛せるモノこそ絶対正義! この記事は特集・連載「結局得する「一生モノ」」#01です。
「ビーントートだけで5個。気に入ると同じようなものばかり買っちゃいます」―俳優 光石 研さん
世代がメイド・イン・USAカタログにどっぷりなもので、アメリカものには憧れがあります。エル・エル・ビーンのトートは、東京に出てきた18歳のときに買いました。だから42年の付き合い。
買った当時は下宿暮らしを始めたばかりで、このトートに洗濯物を入れてコインランドリーに通いましたっけ。洗濯物用に籐籠を買ってからは、草野球のグローブやユニフォーム入れに。型崩れするから洗っちゃいけないなんていうけど汚れたら洗うし、破けないから捨てるタイミングもない。
ハンドルのステッチがほつれてきたから最近は外へは持って出掛けませんが、クルマまでモノを運ぶのに使ったり、ジョギングに使うあれこれを入れたりと、現役で活躍しています。
ハミルトンのベンチュラは、ジョンスメドレーのポロに細身パンツなんかを合わせた、モッズっぽい格好のときに着けたくなりますね。
ニードルズの跳ね上げ眼鏡は、サングラスのレンズを度入りのクリアレンズに交換して使っています。あまりに気に入ったもので、色違いや度違い、ストック用……と6本も買っていました。冒険をしない性分からか、気に入ると同じようなものばかり買ってしまうんですよ。
時計は先日、ブレスレットが壊れたので交換して、眼鏡もネジを調整してもらいました。若い頃は流行も追ったけれど、カラダは一つ。洋服やモノは気に入ったものだけを手元に置いて、修理できるものは修理しながら、できるだけ長く付き合っていきたいですね。
芸能界を代表するベーシックヒーロー
俳優
光石 研さん(60)
映画『博多っ子純情』(1978年)の主役に抜擢され、俳優デビュー。200本以上の映画やドラマに出演し、昨今は洒落者としてもメディアの注目を浴びている。出演するフジテレビ系列のドラマ「純愛ディソナンス」が放送中。
No.1[42年愛用]エル・エル・ビーンのトートバッグ
「駆け出しの頃から一緒に成長した相棒です。家族からは不評ですが(笑)」
L.L.Bean[エル・エル・ビーン]
トートバッグ
「2本ラインの間隔が現行品より狭かったり、帆布の耳の位置取りも違うんですよ」という年季の入ったビーントートは、18歳のときに銀座のソニープラザで購入。ハンドルのステッチがほつれてきた今も「ジョギンググッズなどの収納に重宝しています」と光石さん。
No.2[20年愛用]ハミルトンのベンチュラ
「プレスリーに衝撃を受けずっと欲しかった時計です」
Hamilton[ハミルトン]
ベンチュラ
光石さんの知人が始めた洋服店『モブスタイルス』の別注品で、蛇腹ベンチュラの先駆け。「ベンチュラには10代の頃から憧れがあり、いただいたこちらは僕の2代目ベンチュラです。一体どうしたら思いつくの!?というこの顔は、いつまで経っても魅力が褪せません」
No.3[7年愛用]ニードルズのパピヨンサングラス
「気に入りすぎて同じモデルを6本も買っちゃいました(笑)」
Needles[ニードルズ]
サングラス“SAMUEL”
1950年代のファッションから入ったこともあり、サーモント眼鏡が好きという光石さん。「跳ね上げというのと丸みを帯びたカタチが気に入って。新色が出ては買い、度入りレンズに替えて使ってます。近眼と老眼なもので、手元を見るのに跳ね上げが便利なんです」
バッグ/Lサイズの現行品が近いモデル。8690円(エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター)
時計/クォーツ、蛇腹ブレスの現行品あり。10万8900円(ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン)
眼鏡/現在同モデルの展開はないが、跳ね上げ型だとニードルズ×MATSUDAの「JAMES」があり。10万7800円(ネペンテス)
手放しちゃってとほほ……
「アメリカングラフィティ」に憧れて買った白のベスパ
18で上京してすぐのとき、ローン組めるヨなんてそそのかされて上野で買ったんですが、二束三文で友人に売っちゃった。でも最近また乗りたくなって。夜中に検索してます(笑)。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。