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セイコーのキングセイコー “KSK” 復刻デザイン 限定モデル SDKA003

2代目キングセイコーの意匠を忠実に再現しつつ、機能をスペックアップ

セイコーが1961年~’70年代中期に展開したキングセイコー(KING SEIKO)は、グランドセイコー(Grand Seiko)とともに国産高級腕時計のマーケットを打ち立てたエポックメイキングな存在でした。で、その往年のブランドが今年(2022年)2月、定番で展開されるレギュラーブランドとして復活を果たし、大変な話題となったのは、まだ記憶に新しいところ。そのレギュラーモデルは、1965年に発売され、「KSK」の俗称で当時の時計好きから愛されたセカンドモデルをベースに、デザインと機能のモダン化が図られたものとなった(下記参照)のですが、来たる7月8日、「KSK」のデザインをより忠実に再現したモデルが世界限定1700本で登場することとあいなりました!

それが、トップ写真の「キングセイコー “KSK” 復刻デザイン 限定モデル」。その特長は、まず、文字盤カラーにシャンパンシルバーを採用し、そこに多面カットが施されたイエローカラーの針&インデックスを組み合わせて、よりクラシカル、かつエレガントな装いにしている点です。また、12時位置のインデックスをよ~く見ますと、その天面にライターカット(綾目ローレット、すなわちピラミッドパターンの彫り柄)が施されているのが分かり、その優美なきらめきが時計のたたずまいに華やぎを添えているのだと理解するワケです。

風防も「KSK」と同様、レトロ感とラグジュアリー感に富んだボックス型。ですが、ガラス素材に耐傷性にすぐれたサファイアガラスを採用し、これに無反射コーティングを施すことで、どの角度から見ても高い視認性が確保されているのは「KSK」から進化した点です。また、その元祖が手巻き式だったのに対し、本品に搭載されているキャリバー「6L35」は、より実用的な自動巻き式。しかも、これはセイコーの現行自動巻きにおいて最薄のムーブメントとあって、ケース厚も当時の「KSK」と比べても、わずか0.5mmしか変わらない薄さが実現されているのです。

ドレスモデルらしいケース径38.1mmのコンパクトさに、この薄さが相まって、装着感は上々。さらに上品なカラーリングと、シンプルながらも存在感ある輝きを放つ、このスペシャルモデルは、まさに粋を知る大人の腕元にふさわしい逸品といえます。思えば、キングセイコーの誕生はすでに60年以上も前のことですが、本品も、その飽きの来ないたたずまいもあって、今から60年先まで使い続けることのできる一生時計になることでしょう!

セイコーの2代目キングセイコーと復活キングセイコーのレギュラーモデル

写真左/1965年に発売された2代目キングセイコーの「KSK」には、初代にはなかった防水機能や、秒針を止めて時刻合わせができる秒針規制装置(ハック機能)が追加された。写真は、そのSS仕様タイプ。写真右/2022年2月に発売された復活キングセイコーのレギュラーモデルは、往年の「KSK」をベースにしつつ、デザインのモダナイズが図られ、機能面でもさまざまなスペックアップがなされている。また、これには文字盤カラーが異なる5タイプがあり、そのうち、この「SDKS001」の文字盤は「KSK」のオリジナルカラーを再現したものとなっている。自動巻き(手巻き付き)。キャリバー「6R31」。10気圧防水。ケース径37mm。SSケース&ブレス。19万8000円(「セイコーブティック」、および「セイコードリームスクエア オンラインストア」にて販売中。さらに2022年7月8日に「セイコーウオッチサロン」でも販売開始)。

セイコーのキングセイコー “KSK” 復刻デザイン 限定モデル SDKA003

「キングセイコー “KSK” 復刻デザイン 限定モデルSDKA003」では、細部までオリジナル「KSK」が再現されている。写真左/ケースバックを飾るイエローゴールドカラーのメダリオンに刻印されているのは、盾をモチーフにしたキングセイコーのブランドマークだ。写真中/リューズトップに、かつて防水仕様(Water Proof)の証としていた「W」のイニシャル、およびセイコーのロゴを刻印。写真右/美錠のピン受けにレリーフで表されたクラシカルなフォントの「Seiko」ロゴも、「KSK」の忠実な再現だ。

セイコーのキングセイコー セイコーブティック スペシャルエディション SDKS011

往年のキングセイコーの多くはセイコーの亀戸工場で生産された。そしてかつて同工場が所在していた地からほど近い場所に、藤棚で有名な亀戸天神社がある。写真の「キングセイコー セイコーブティック スペシャルエディション SDKS011」では、その藤棚をモチーフに、藤波(フジの花が波のように風で揺れ動く様のこと)を淡く繊細な紫色のグラデーション文字盤で表現している。標準装備のバンドはSSブレスレット(写真左)だが、交換用にライトグレーカーフバンド(写真右)が付属する。自動巻き(手巻き付き)。キャリバー「6R31」。10気圧防水。SSケース。ケース径37mm。21万4500円(2022年7月8日発売予定。「セイコーブティック」、および「セイコードリームスクエア オンラインストア」限定販売)。

セイコー
「キングセイコー “KSK” 復刻デザイン 限定モデル SDKA003」

駆動方式:自動巻き(手巻き付き)
キャリバー:「6L35」
防水:5気圧
ケース素材:ステンレススチール
ケース径:38.1mm
バンド素材:クロコダイルレザー
販売数:世界限定1700本(うち国内700本)
販売店:「セイコーブティック」、「セイコーウオッチサロン」、および「セイコードリームスクエア オンラインストア」
発売年月日:2022年7月8日予定
価格:38万5000円

問い合わせ先/セイコーウオッチ お客様相談室 ☎ 0120-061-012
https://www.seikowatches.com
https://www.seiko-online-store.jp/ja/Watch/c/watch

※表示価格は税込


文/山田純貴

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