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KELTON ケルトンの手巻きキャンパー

KELTONとはフランスのTIMEXです

ときは1955年。フランス進出に伴い、当時あった反米感情を鑑みてアメリカの企業というイメージを打ち消したかったタイメックスが、合弁会社を設立。誕生したのがケルトンでした。

ケルトン創立の立役者 ステファン・ブーリエ氏
右/ケルトン創立の立役者 ステファン・ブーリエ氏

ケルトンではその後、キャンパーも展開。そしてこの度、幻のケルトン版キャンパーが電光石火の復活を遂げたのです。し・か・も・手巻き! 本家でもなし得なかった手巻き復刻が叶ったとなれば、こりゃあ事件というほかナシ。識者の評とともに、早速その魅力を深掘りしましょう!!

オリジン同様手巻き。しかも幻ブランドの役付きですと?

KELTON ケルトンの手巻きキャンパー
手巻きのキャンパーは激レア!!

キャンパーなのにKELTONって何コレ!?と思われた方もいらっしゃるでしょう。パチモンじゃございません。じつはこのケルトン、タイメックスが1955年にフランスへ進出した際に立ち上げたブランド。マニアの間では裏タイメックスなんて呼ばれる、ツウな存在なんです。

そんなケルトン名義のキャンパーが復活!ってだけでお鼻がヒクヒクしちゃいますが、さらに驚くなかれ。ムーブメントはまさかの手巻き! かつて戦場で使い捨てできる時計として生まれたオリジンの仕様により近い、ファン垂涎のキャンパーなのであります!!

というわけで深掘りをするべく、過去の取材で「キャンパーは釣りでいうフナである」等々の格言を数多くいただいたキャンパー番長・ビームス遠藤さんに、インプレッションをお願いした次第!

ビギン過去誌面 キャンパー特集

[過去に雑誌ビギンにて奥深きキャンパー論を披露]
タイメックス愛の叫び!と題し、ブランド愛あふれる識者の声を聞いたかつて雑誌ビギンの人気連載で、キャンパーを「実用時計の頂点」と愛す遠藤さんに取材。「キャンパーは究極のフツウ」であるなど奥深い評を数多くいただいた。キャンパー番長=遠藤さんなのはそのため。

BEAMS GOLF 遠藤秀幸さん
[キャンパー番長]BEAMS GOLF 戦略担当 遠藤秀幸さん

──まさかの手巻きキャンパーの復活です。ビギン的には山口百恵が芸能界復帰!くらいのニュースかと。

遠藤 それはニュースですねー(笑)。僕がビームスへ入社した1996年は、ちょうどキャンパーが手巻きからクォーツへと移る節目でした。

なぜ覚えているかというと、先輩からまず買うべき時計としてすすめられたのがキャンパーで、先輩たちはみんな手巻きを持っていたけれど、店頭にはクォーツが並んでいたから。なので、僕が最初に買ったキャンパーはクォーツ。ビームスには、最初の時計としてキャンパーをすすめる伝統があるんです。

そういえば当時は、手巻きの方がオリジンに近いのか……というちょっとした羨望を、先輩たちに抱いていた気もします。

──ずばり、この時計を見た感想は?

遠藤 イイですねー! 機械が入っている分、やっぱり重厚感があります。よりミリタリーウォッチの雰囲気が出ているかと。色が少し淡いカーキというのも面白い。国民性や気候風土によって色も微妙に変わってくるんでしょうね。こういうヨーロッパから見たアメリカみたいなもの、大好きなんです。

──遠藤さん=アメリカの印象ですが、フランスものもお好きなんですか?

遠藤 ええ。フレンチブルドッグを飼っているくらい(笑)。今思い出しましたが、先日クルマを選んでいるときに、メルセデス・ベンツのシタンが気になったんです。中身はルノーのカングーで、外と味付けをベンツがやっているという変わったクルマで。中身はタイメックスで、ケルトンの味付けがされたこのキャンパーにも、そういう兄弟車を選ぶような面白みを感じます

KELTON ケルトンの手巻きキャンパーとベンツ版カングー
「微妙〜な色合いの違いにベンツ版カングーを選ぶような面白さを感じます」―遠藤さん

──確かにひと味違う魅力ですよね。

遠藤 ただ1つ懸念もありまして……。じつは先輩が愛用していた昔の手巻きキャンパーの時間が、よくズレていた記憶があるんです(笑)。逆にその弱点がもし改善されていたら“究極の手巻き時計”といえるのではと思います。

──評価が高く、他モデルでの実績もあるムーブメントなのでそこは安心できるかと(笑)。ところで遠藤さんは今もキャンパーを愛用されていますが、キャンパーの魅力は何だと思いますか?

遠藤 定番であること、シンプルであること、そして誰でも買えることですかね。コンバースでいうオールスター。まず、最初に買う時計として間違いがない。それでいて時計は買い尽くしたし、時間がわかればいいなんて達観しつつ、でも変なものはしたくないと思っているような人に「あ、キャンパーがあった」と思わせる力もある。

釣りはフナに始まりフナに終わるといわれますが、同じように結局、キャンパーに戻るんですね。手巻きキャンパーも本質は一緒。加えて電気や電池がなくても動くのは究極にエコですし、意外や時代にもマッチした時計なのでは!?

 

こんな語れるセカンドウォッチあるか?

KELTON ケルトンの手巻きキャンパー

KELTON[ケルトン]
手巻きキャンパー

オリジンはベトナム戦争時に米軍の要請により開発された、ディスポーザブル(使い捨て)ウォッチ。手巻きでの復刻は、オリジンにより忠実な仕様だ。ムーブメントは、お手頃かつ評価の高いシーガル社製「ST 6」。径36mm。1万6500円。

KELTON ケルトンの手巻きキャンパー
堅牢なレジン製一体成型ケース

BEAMS GOLF 遠藤秀幸さん

BEAMS GOLF 戦略担当
遠藤秀幸さん

1973年生まれ。ビームス プラスのプレスを11年間にわたり務めたビームスのMr.アメリカにして、“大”のつくタイメックスラバー。現在はビームス ゴルフのマーケティング等を担当する傍ら、土日は自宅に併設したカフェも営む。先月ビームス ゴルフの旗艦店である「ビームス ゴルフ 有楽町店」が全面リニューアルオープン。

 
商品の問い合わせ先/ウエニ貿易
☎ 03-5815-3277
kelton.jp

※表示価格は税込み


写真/工藤 恒(アルフォース) 上野 敦(プルミエジュアン) 文/秦 大輔 イラスト/田中 斉

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