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“白シャツ”と“ジーンズ”、“ご飯”と“みそ汁”、“鬼”と“金棒”……。切っても切れない関係はこの世にゴマンと存在してますが、“音”と“服”もそんな黄金タッグのひとつ。偉大なアーティストたちがファッションにおいてもカリスマ性を発揮し、両者の垣根を限りなく低くしてくれたおかげで、今日までその蜜月ぶりが堅持されてるんです。ここでは当代きっての作り手の方々に、“音”と“服”への愛情をタップリ語っていただきます!

「憧れのアーティストを想い浮かべながらデザインすることもあります」

白山眼鏡店 代表取締役 白山將視さん

白山眼鏡店 代表取締役 白山將視さん

Profile
1950年生まれ。1946年に上野で開業した白山眼鏡店を1974年に継ぎ、オリジナルフレームの製作を開始。これまでに450以上のモデルを手掛けてきた眼鏡界のレジェンドで、ビートルズとソウルミュージックが大好物。

 

ジョン・レノンの眼鏡を作れたのが一生の思い出

「音楽を語るならビートルズは外せません!」

と、熱〜い想いを吐露してくれた白山さん。その出会いは衝撃的だったそうで、

「中学2年の頃ラジオから“シーラブズユー”が流れてきたときのことは今でもハッキリ覚えてます。それまで主流だったどの音楽よりも荒々しいのに、とてもキャッチーだった。あの瞬間から半世紀以上経った今でもずっと魅了され続けてますね」

そんな白山さんのビートルズ愛は、ある奇跡的な出会いを生むことに。

「4人の中でもとくにジョン・レノンが好きだったんですが、なんと1979年に来日中の彼に会えることになったんです。原宿のとある店でジョンが僕の作った眼鏡を見て“自分用に作りたい”と言ってくれて、直接ホテルオークラまで出向くことに。フレームの種類や色、レンズの度数や色合い等を相談して3つの眼鏡とサングラスを作れたのは、忘れられない思い出です」

以来変わらずビートルズを愛する白山さんは、音楽に影響されて眼鏡をデザインすることもあるそうで、

「頭の中で“あのアーティストならこの眼鏡が似合うはず”と想像してデザインラフを描くこともあります。これからも好きなアーティストを連想して眼鏡を作り続けられれば幸せですね」

 

着て聴く音モノ

アーティストを連想して作ったこだわりフレーム

白山眼鏡店のハンク(右)とチタンウィンストン(左)

白山眼鏡店のハンク(右)とチタンウィンストン(左)

右は1975年に製作した同ブランド初のオリジナルフレームだ。左はジョン・“ウィンストン”・レノンをイメージしてデザインした人気モデル「ウィンストン」のチタンフレーム版。右/2万9000円。左/3万円。以上

(問)白山眼鏡店 WALLS渋谷
TEL.03-5468-0397
hakusan-megane.co.jp/

 

[私的音名品]
オノ・ヨーコさんのレコード

オノ・ヨーコさんのレコード

「今見ても本当に胸が苦しくなるんですが、じつはジョンが撃たれたときに掛けていたのは、僕が作った眼鏡だったんです。オノ・ヨーコさんの“シーズン・オブ・グラス”というレコードにはその眼鏡が写っています。

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2017年12月号の記事を再構成]
写真/上野 敦 船元愛美(プルミエジュアン) 河野敦樹 文/礒村真介 黒澤正人 押条良太(押条事務所) トロピカル松村 宮嶋将良(POW-DER) スタイリング/佐々木 誠 近藤有倫

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