wook vol.11

ジャパニーズPHEV 電気自動車

EVの時代はわかるけど時期尚早じゃない? そんな慎重派には……
電気⇔ガソリン“e-とこ取り”のジャパニーズPHEV最強説

確かにこれからのクルマは電気自動車(EV)が主流になるんだろうけど、航続距離とか充電インフラとか不安も多かったり……。そこで選択肢に入ってくるのが、エンジンは搭載したままで外部充電が可能なPHEV(プラグインハイブリッドカー)。電気とガソリンのいいとこ取りをしたこのジャンルでは、我らが日本車が世界のトップを走っているんです!

そもそもPHEV(PHV)って何?
 
PHEV PHV
 
PHEVとはプラグインハイブリッドカーのこと。外部充電で蓄えた電気の力だけで走ることができ、バッテリー容量が減ってきたらエンジン走行もできるという、いいとこ取りのクルマだ。
 
エンジンをメイン、モーターを補助として使うこともできるので、トータルでの航続可能距離はEVよりも長い。バッテリー容量は小さいので電気の力だけで走れる距離はEVより短いが、その分車両価格がEVより割安なのも魅力だ。
 
今、最も現実的な電気自動車のカタチと言えるだろう。ちなみにトヨタはこのジャンルをPHVと呼ぶ。

つまりはPHEVのほうが……
①充電待ちのストレスがない
②航続距離が長い
③比較的お安い

……というわけ!

自動車評論家 石井昌道さんが提唱
ハイブリッド技術は日本車のお家芸なのだ

自動車評論家 石井昌道さん

自動車評論家
石井昌道さん

レース経験も活かしたクルマ分析に定評あり。省エネルギーセンターのエコドライブ・インストラクターも務める、EVの専門家だ。

―まずPHEVって何がいいの?
「今、日本には約7700か所の充電所があると言われていて、『50kmを走っても充電所がない』なんて場所はないとさえ言われています。それでも電気の力だけで走るEVに不安を覚える人はいるでしょう。EVのメリットを享受しつつ、安心して使えるという意味ではPHEVはとても現実的。使用条件によって異なりますが、とても賢い選択肢であることは間違いないですね」
 
―日本車が優秀というのは本当?
「本当です。元々日本メーカーはハイブリッド車を造ってきた歴史がありますから、バッテリー技術にも定評があるんです。世界と比べてもかなり進んでいますね」
 
―具体的には何が優秀なの?
「ハードウェアとして優れているうえに、設計も日本人に合うんですよ。日本は自然災害が多いため、防災意識が強いですし、環境性能に対する考え方も進んでいます。だから日本のPHEVは大きな発電機として使えるという強力な武器もあります。他国のPHEVは外部出力ができないモデルもたくさんありますから」
 
―PHEVは“買い”ですか?
「新しい技術がどんどん開発され、性能が上がるのと反比例するように価格は下がっていくはずです。コスパや安心感を考えれば今も最強と言えますが、今後はもっと魅力的になる可能性が高い。要注目のジャンルです」

自動車評論家 石井昌道さんが選ぶ
補助金を使えば200万円台~「手が届く」PHEV最強の一台

自動車評論家 石井昌道さん

外国車のPHEVもたくさんありますが……コスパで考えると俄然日本車!

街ナカ使い最強【トヨタ プリウス】
世界トップ水準の技術が補助金を使えば200万円台~

トヨタ プリウス

街乗りメインで普段の足としてPHEVの性能を楽しみたいなら、日本が世界に誇る大ヒットモデルであるプリウスが最強だろう。

PHVは最安338万3000円から購入できるという気軽さに加え、バッテリー性能やモーター性能も世界トップ水準。EVのみでの走行は60kmまで可能で、エンジンと併用した際の燃費性能は30.3km/リットルという驚異的な数字を誇っている。

外部電源として使用することもでき、100Vの外部給電用コンセントが用意されており、最大で1500Wまで対応する。(トヨタ自動車株式会社 お客様相談センター)

キャンプ使い最強【三菱 アウトランダー】
コーヒーメーカーや炊飯器も使える頼もしすぎる4WD

三菱 アウトランダー

キャンプなどのアウトドアを楽しむ相棒としてPHEVを探すならアウトランダーがベストだ。昨年、大好評だった前モデルから新型へ移行したばかりで、伝統の高性能4WDを採用しているから海も山も問題なし。

EVと同じくモーター駆動ゆえ走りは頼もしく、バッテリーの電力だけで約80km走行可能。蓄えた電気を最高出力1500Wで出力できるので、コーヒーメーカーや炊飯器、電子レンジなども使用可能。アウトドアのベストパートナーだ。5人乗りのスタンダードタイプで462万1100円~。(三菱自動車 お客様相談センター)

長距離最強【トヨタ RAV4】
世界で大ヒット中の人気車種に待望のPHVグレードが誕生

トヨタ RAV4

高速道路を使っての長距離ドライブが多い人なら、一定以上の車内スペースも大事になる。その場合は十分な広さが確保された人気のSUV、RAV4のPHVモデルがベストだろう。

EVのみで95km、ガソリンを使用したハイブリッドで1221kmと驚異の航続距離を誇る。ガソリンを消費しないで快適、安全に長距離ドライブが楽しめる。

200万円台の通常モデルと比較するとエントリーモデルが469万円~のPHVは高く感じるかもしれないが、中身を見れば実にお買い得なことがわかる。(トヨタ自動車株式会社 お客様相談センター)

2022年、日産&マツダからもPHEVが登場予定!

 

EVの先駆者、日産が誇るあの人気SUVがPHEVに!

nissan 日産 エクストレイル

nissan[日産]
エクストレイル

早くからリーフを発売し、EVの先駆者として知られる日産。その新作として気になる存在が、次期型エクストレイルに採用されるというPHEVモデルだ。システムは兄弟車であるアウトランダーの技術を使い、2022年中に発売されると予想されている。

 

EVが好調なマツダのコンパクトSUVもPHEVに!

mazda マツダ MX-30

mazda[マツダ]
MX-30

すでに写真のEVモデルの販売が開始されているマツダのコンパクトSUV、MX-30にもPHEVが追加で設定されると言われている。公式アナウンスで2022年の秋に発売とされているが、他のモデルが好調なマツダだけに詳細な発表が待たれるところだ。

 
※表示価格は税込み


[ビギン2022年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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